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モータースポーツ

「20周は抑えたかった」角田裕毅、チーム代表も絶賛したハミルトンとのバトルに満足せず。専門メディアは「王者とのデュエルで主役に」

THE DIGEST編集部

2021.10.11

ハミルトンと好バトルを演じた角田だが、ポイント獲得のチャンスを逃して反省の言葉が口をついた。(C)Getty Images

ハミルトンと好バトルを演じた角田だが、ポイント獲得のチャンスを逃して反省の言葉が口をついた。(C)Getty Images

 F1第16戦トルコ・グランプリの決勝が10月10日に行なわれ、9番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、14位でレースを終えた。

 予選では7戦ぶりにQ3進出を果たすなど、進歩を感じさせ、決勝ではポイント獲得の期待も高まっていた角田。Q2で使用したソフトタイヤでのスタートということで不利なレース展開を予想されたが、雨天によりこれを免れることが可能に。そしてスタートを切ってから間もなく、予選首位ながらパワーユニット交換によって10グリッド降格となったルイス・ハミルトン(メルセデス)とバトルを展開する。

 8周にわたり、巧みなコース取りでフェアに絶対王者を抑え込んだルーキーは、今度はカルロス・サインツ(フェラーリ)に対しても上手く対応。その後は10番手をキープしたが、23周目にターン9で水溜りに乗ってスピン、13番手まで落ちると、その後はペースを上げることはできず、大きな動きもないまま14番手でチェッカーフラッグを受けることとなった。
 
 今季限りでF1を撤退するホンダへの思いをSNSでも投稿し、ポイント獲得を目標としていたものの、これを果たせなかった角田は、チームの公式サイトを通して「今日はトップ10以内でフィニッシュできる位置にいたので、本当に残念です」と失望を表わすとともに、以下のように続けている。

「序盤のハミルトン選手とのバトルでタイヤを使い過ぎたことにより、その後はペースを保つのが大変でした。不運にもスピンを喫してしまい、レースが台無しになってしまいました。今日はインターミディエイト・タイヤで周回を重ねたことで、学びを大きく深められましたが、チームのチャンピオンシップのために何としてもポイントを獲得したかったので、がっかりしています」

 また、『Sky Sports』へのインタビューでは、ハミルトンとのバトルに言及し、「ホンダのラストシーズンということもあり、マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)にタイトルを獲得してほしい」という気持ちから、「できるだけ長く、ルイスを後ろに置いておこうと努めました」とコメント。インタビュアーの「バトルを楽しんだか?」との質問には「そんなことはどうでも良かったです。僕は彼を、20周は抑え込みたかった。8周では十分ではありませんでした」と、ここでも悔しさを表わした。
 
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