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格闘技・プロレス

垣根を越えた激闘! “暴走レスラー”堀田祐美子からMMAファイター青木真也がDDTの王座防衛「怖い青木が出た」

どら増田

2021.10.13

流血しながらも堀田から勝利を収めた青木。その対応力には脱帽するほかにない。(C)CyberFight

流血しながらも堀田から勝利を収めた青木。その対応力には脱帽するほかにない。(C)CyberFight

 10月12日、サイバーエージェント傘下のサイバーファイトが運営しているプロレス団体「DDTプロレス」が、後楽園ホールで『Get Alive 2021』を開催。DDT EXTREME王者・青木真也が挑戦者で、「暴走レジェンドプロレスラー」こと堀田祐美子の反則に苦しみながらも3度目の防衛に成功してみせた。

 同選手権は王者がルールを希望できるが、性別の垣根を超えた一戦で、総合格闘家でもある青木が指定したのは、自身に不利とも思える通常プロレスルール。開始早々、場外に戦場を求めた堀田がチェーン、イスで攻撃し、鉄柱に額をたたきつけると青木は大流血。さらに制止に入ったレフェリーに暴行をはたらき反則負けが宣せられた。

 これに不満の堀田は「プロレスは何でもあり。もう1回やらせろ。私のルールで」と要求。一方の青木がこれを認めたため、堀田のみ反則OKのルールで再試合となった。

 再試合でも堀田はイス攻撃、そしてチェーンで殴る、絞首刑、ラリアットと怒涛の攻撃を披露。さらに必殺技ピラミッドドライバー狙う。だが、王者は一瞬の隙を狙っていた。青木がワキ固めで切り返すと、堀田は堪らずタップアウトしたのだ。
 
 なんとか王座を防衛した青木は、「やられっぱなし。もう1回やりたい」と再戦をアピール。堀田は「認めたくないけど、流血した後、怖い青木が出た。今度は私が決めたルールで闘え」とリマッチを口にしていた。

 RIZINなどMMAの大会にも多数出場していた堀田が、PRIDE、DREAM、ベラトール、そしてONEなどメジャーなMMA団体でトップを張った青木とDDTのリングでプロレスをするとは、いったい誰が想像出来ただろうか。青木の多様性、対応力が生んだスペシャルマッチだった。

 また、この日に行なわれた第3ダークマッチで、堀田祐美子の愛弟子・川畑梨瑚も、“全女イズム”を掲げて赤井沙希と対戦。ドロップキック連発や全女式押さえ込みなどで攻め立てたが、赤井の三角絞めでギブアップ負けした。

 試合後に赤井は「私、全女イズムって言われても全然知らなくて。だけど、堀田さんのもとで学んでいる、アンタとリングで触れ合うことできて、その全女イズムの端っこ、ちょっとだけでも分かった気がするわ。でもウチも、このDDTで生まれて育って、DDTイズムを背負ってんねん。だからお互い違うイズムを背負って、お互い頑張りましょう」とエールを送っている。

◆DDTプロレス◆
『Get Alive 2021』
2021年10月12日
東京・後楽園ホール
558人(満員)
▼DDT EXTREME選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○青木真也(2分4秒 反則勝ち)堀田祐美子●<挑戦者>
※レフェリー暴行。第52代王者が3度目の防衛に成功。
▼再試合 DDT EXTREME選手権試合~堀田のみノーDQマッチ(60分1本勝負
<王者>○青木真也(1分30秒 ワキ固め)堀田祐美子●<挑戦者>
※第52代王者が4度目の防衛に成功。

文●どら増田

【動画】堀田祐美子ルールで暴走! 青木真也との大激闘をチェック
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