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「否定的な見方は重大な間違い」羽生結弦の五輪3連覇に香港メディアも期待!「北京でも輝きを放つだろう」

THE DIGEST編集部

2021.10.15

クワドアクセルの完成を目指す羽生。北京の舞台で披露なるか。(C)Getty Images

クワドアクセルの完成を目指す羽生。北京の舞台で披露なるか。(C)Getty Images

 日本の至宝のパフォーマンスが見られる日を、海外も心待ちにしているようだ。

 香港の日刊紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』のアンドリュー・マックニコル記者は、北京五輪の男子フィギュアスケートで3大会連続の金メダル獲得を目指す羽生結弦の“復活”に期待を寄せている。

 記事内では、羽生が19歳でソチ五輪の金メダリストに輝いたことや、平昌五輪では直前に足首を負傷するアクシデントを乗り越えて2大会連続の金メダルを獲得し、「絶対王者としての地位を確固たるものにした」こと。さらには、2020年の四大陸選手権に勝利し、ジュニア世代からシニアに至るまでのすべての主要な大会で優勝する「スーパースラム」を達成した唯一の選手であること。そして直近は持病の喘息の影響により、「コロナ禍」での難しい調整を強いられたことや、仙台出身の羽生が、東日本大震災の復興支援のために寄付を続け、震災10年の節目にも被災地を訪問したことなど、羽生の歩んだこれまでに歩んだキャリアについても詳細に触れられている。

 過去の経歴に触れた上で、アンドリュー記者は、「これまでに比類のないキャリアを歩んできた。26歳のスケートリンクの王子は、歴史の中で、最も偉大な選手のひとりとして知られている」と羽生について言及。
 
 フィギュアスケート選手としてはベテランに分類される26歳の羽生選手に対して、「一部にはハニュウの魔法が支配した時代の終わりを告げる可能性があると予測している人もいる」という論調があることを紹介しつつも、「ユズル・ハニュウは、ショートプログラムでの100ポイント、フリースケートで200ポイント、そして双方のプログラムの合計点で300ポイント以上を獲得した初の男性スケーターだ。1952年の競技開始以来初となる、2大会連続の五輪チャンピオンを手にし、最初に4回転ジャンプを成功させたスケーターの彼に、そのような否定的な見方をするのは重大な間違いだ」と持論を展開。五輪での活躍に太鼓判を押している。

 また、羽生本人が「僕は常に挑戦者。チャンピオンだと思ったことはありません」と『CBC』に語ったコメントともに、今シーズンは11月に日本(東京)とロシア(ソチ)で行われるグランプリシリーズで、本来のパフォーマンスを取り戻し、12月のグランプリファイナル(大阪)で、羽生の長年のライバルでもあるパトリック・チャンとの決戦を迎えることになるだろうと、王者復活に期待を寄せる内容で締め括られている。

 およそ4か月後に迫った北京五輪に向けた歩みに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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