バレーボール

「阻止するのは不可能」石川祐希、セリエA初戦で14得点の活躍に現地実況も興奮!「相手はお手上げだ」

THE DIGEST編集部

2021.10.18

イタリアセリエAの今シーズン初戦に臨んだバレーボール男子日本代表の石川。(C)Lega Pallavolo Serie A

 バレーボール男子日本代表の石川祐希が、イタリア・セリエAの今シーズン初戦に臨んだ。

 現地時間10月17日に2021-22レギュラーシーズン第2節が行なわれ、石川が所属するパワーバレー・ミラノは、ホームでヴェロバレー・モンツァと対戦。セットカウント3-2(18-25、27-25、25-15、20-25、15-8)でミラノダービーを制して、シーズンをスタートさせた。

 前哨戦を含む東京五輪とアジア選手権での連戦を終えてチームに合流した石川は、十分な調整の後、3日前のテストマッチで好調さをアピールして、先発出場を果たした。

 第1節が休養日だったミラノは、リズムをつかみきれないまま第1セットを落としてしまう。第2セットに入ると4連続得点で序盤から優勢をキープ。だが、終盤に前節で優勝候補の一角、レオシューズ・ペルキンエルメル・モデナを倒したモンツァに逆転を許してセットポイント(21-24)を握られる。ここで石川がミラノの窮地を救う。高速スイングからのバックアタックとブロックアウトで連続得点を奪いチームを鼓舞。これに背中を押されたリリーフサーバーの新加入マッテオ・マイオッキ(イタリア)が2連続エースを決めて試合を振りだしに戻した。

 第3セット、一進一退が続いた中盤に石川が再び流れを呼び込む。後方からの難しいボールに体勢を崩しながらクロスを叩き込んで味方の好守を得点に繋げた後、続く自らのサービスでエースをもぎ取り奮起。これをきっかけにミラノはリードを広げてセットを連取した。
 
 第4セットは後半に決定力を上げたモンツァに奪い返され決着は第5セットへ。石川は最終セットでも、レセプション後のライト攻撃や自身のサービスで相手守備を崩して得点に繋げたほか、キレのあるバックアタックを叩き込むなどして攻撃に貢献。ミラノは相手に反撃の機会を与えずフルセットを制してシーズン初戦を勝利で飾った。

 現地実況は、冴えわたった石川の精度の高いバックアタックが決まるたびに、「これは凄い!」「エクセレント!!相手はお手上げだ」「阻止するのは不可能」と絶賛。『VOLLEYNEWS』ほかイタリアの複数スポーツメディアが、試合中の石川の画像をトップに載せて試合結果を伝えている。

 石川はチーム3位の14得点(アタック12、ブロック1、エース1)に留まるも、重要な場面で結果を残すパフォーマンスでイタリア7シーズン目を始動。一方、レセプションはチーム総数78回の半分にあたる39回を記録し、サービスで狙われやや苦戦するシーンが見られた。

 次週はコッパイタリアの準々決勝と決勝が行なわれるため、リーグ戦の開催はなし。ミラノは次戦の第3節(日本時間10月31日午前1時00分開始)でガスセールズ・ブルーエナジー・ピアチェンツァとアウェーで対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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