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フィギュア

「キングのお戻りだ」ネイサン・チェンがSP首位スタート! 前戦の失敗を一蹴する4回転ジャンプに称賛の声【GPフィギュア カナダ大会】

THE DIGEST編集部

2021.10.30

スケートカナダに参加している米国代表ネイサン・チェン。(C)Getty Images

スケートカナダに参加している米国代表ネイサン・チェン。(C)Getty Images

 現地時間10月29日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦カナダ大会がバンクーバーで開幕した。

 同日に行なわれた男子シングルのショートプログラム(SP)で首位に立ったのは、106・72点を獲得したネイサン・チェンだ。

 先週行なわれたGPアメリカ大会では、ジャンプで転倒し、SP4位と大きく出遅れた。フリーで巻き返しを図ったものの、総合結果は3位となり、同大会5連覇を逃した。試合後には「自身の足りない部分が出てしまった」と反省しきりだった22歳だが、1週間後には氷上で堂々とした演技をみせた。

 予定していた4回転ルッツ、トリプルアクセルを成功させると、4回転+3回転ループを着氷。演技後にはやや納得していない表情を浮かべていたものの、自己ベストの110・38点に近づく数値を叩き出している。

 試合後のフラッシュインタビューで、チェンは「今日は幸せ。結果が良い日も悪い日もあるが、可能な限り良い演技ができるように練習に臨んでいる。それが、不調を抜け出せる唯一の方法だと思っているから」と語り、ほっとした表情を浮かべた。

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 また、世界選手権3連覇中のチェンの復調を、世界のフィギュアファンも非常に喜んでいる。国際スケート連盟(ISU)が公式SNSで演技中の4回転+3回転トゥループの動画を公開すると、ファンからは喜びのコメントが多数寄せられ、「キングのお戻りだ」「素晴らしいフィギュアスケーター」「彼を誇りに思う」「彼がネイサン・チェンであることを改めて示した」といった声が集まった。

 男子SPはチェン以下、2位にジェイソン・ブラウン(94・00点/米国)、3位にキーガン・メッシング(93・28点/カナダ)、4位にマカール・イグナトフ(89・79点/ロシア)、5位エフゲニー・セメネンコ(87・71点/ロシア)と続く。日本勢は6位に田中刑事(78・83点)、7位山本草太(78・78点)に入った。

 フリーは翌30日(日本時間31日)に行なわれる。果たしてチェンがGPファイナルにいち早く名乗りを上げるのか、注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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