バレーボール

ミラノが今季初黒星…石川祐希は無念の被ブロック7本。次戦は西田との日本人対決へ

THE DIGEST編集部

2021.10.31

ミラノはフルセットで敗戦。石川自身も不満が残るパフォーマンスだった。(C)Lega Pallavolo Serie A

 現地時間10月30日、バレーボールのイタリアリーグ・セリエA2021-22レギュラーシーズン第3節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、ガスセールズ ブルーエナジー・ピアチェンツァとアウェーで対戦。セットカウント2-3(25-16,21-25、24-26、25-20、6-15)で敗れ、シーズン初黒星を喫した。

 前節に続き先発出場を果たした石川は、相手コート奥へストレートを叩き込んでこの試合最初の得点を決めると、ブロックアウトを狙った一打と絶妙なディグ、さらにブロックで追加点に貢献。ミラノは、先週20歳の誕生日を迎えたばかりの司令塔パオロ・ポッロのサーブを起点に9連続得点を挙げるなどして、危なげなく1セット目を奪った。

 しかし、日本代表主将のエースなどで優勢を保っていた第2セットを逆転で落としてしまう。最大4点差までリードを広げた第3セット後半、いつもならここでチームに勢いをもたらす石川だが、レセプションの精度が上がらず攻撃もブロックに阻まれる。足が止まり出したミラノは相手が仕掛けた猛攻に屈してこのセットも失った。

 第4セットを奪い返したミラノだったが、最終セットでさらにギアを上げたピアチェンツァに屈し、勝ち点「1」を手にして今シーズン初の敗戦に甘んじることとなった。
 
 石川は10得点(アタック8、ブロック1、エース1)を記録。前節でも苦戦したレセプションに加え、被ブロックは両チーム最多の7本に達するなど、納得のいかないパフォーマンスだったはずだ。それでも1度もベンチに下げることなくフル出場で起用したロベルト・ピアッツァ監督。その采配から、師弟関係2シーズン目となる石川への信頼の深さが感じられる。

 ミッドウィーク開催となる次節(日本時間11月4日4時30分開始)は、いよいよセリエA史上初となる日本人対決が実現する予定だ。ミラノは西田有志が今シーズンが加入したトンノ カッリポ・カラブリア・ヴィボ ヴァレンティアとのアウェー戦に臨む。イタリアを熟知するアウトサイドヒッターと、海外初挑戦ながら手応えをつかみつつあるオポジット。日本代表の主力同士が火花を散らす注目の対戦は、はたしてどちらに軍配が上がるのか。会場を大きく沸かせる両選手の雄姿を期待したい。
 
構成●THE DIGEST編集部

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