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バレーボール

石川祐希と西田有志の日本人対決は前者に軍配!現地紙は「セリエAの新たな1ページ」と報道

THE DIGEST編集部

2021.11.04

セリエA史上初の日本人対決に挑んだ石川(写真)と西田。試合は石川が所属するミラノがものにした。(C)Lega Pallavolo Serie A

セリエA史上初の日本人対決に挑んだ石川(写真)と西田。試合は石川が所属するミラノがものにした。(C)Lega Pallavolo Serie A

 東京五輪でバレーボール男子日本代表を牽引した主将の石川祐希と若きエース西田有志が、イタリアで激突。セリエA史上初の日本人対決に挑んだ。

 現地時間11月3日、同リーグ2021-22レギュラーシーズン第4節が行なわれ、石川が所属するパワーバレー・ミラノと西田が所属するトンノカリッポ・カラブリア・ヴィボヴァレンティアが対戦。ミラノがセットカウント3-0(25-19、29-31、25-23)で勝利した。

 互いに先発メンバーとして久しぶりにコート上で顔を合わせた両選手。石川がレフトからクロスを叩き込んで試合をスタートさせると、すぐさま西田がブロックを弾き飛ばして1-1。開始から熱がこもった第1セットは、現地実況に「手に負えない一打」と叫ばせた石川のクロス攻撃などで得点を重ねたミラノが先取した。

 第2セットは守備が光ったヴィ―ボが5点差までリードを広げる。西田の豪快なバックアタックが決まると「強烈すぎる!」と実況も大興奮。しかし、ミラノは石川の好守などで終盤に粘りを見せると、選手交代が的中。勢いに乗り大接戦を制して2セット目を奪取した。

 第3セット、西田がライトからのパワフルな打球でチームに最初の得点をもたらすと、石川も負けじと同サイドから持ち味のスピードを生かした攻撃で応える。中盤まで優勢に試合を進めたヴィ―ボだったが、このセットでも終盤に逆転に成功したミラノが1度目のマッチポイントをものにしてストレート勝利を収めた。
 
 現地の複数メディアはもちろん、FIBA(国際バレーボール協会)が公式HPのトップページで取り上げるなど、大きな関心が向けられたこの対戦は、7年目を迎えたイタリアでリーグ通算157試合目を戦い10得点(アタックのみ)を挙げた石川に軍配。西田は全体で2位、チームでは最多の16得点をマークして大奮闘した。試合後にどちらからともなく歩み寄り健闘をたたえ合った両選手。並んでクールダウンしながら楽しそうに会話する姿からは、代表で築いた確かな絆と常に進化を求め続ける共通の思いが感じられた。

 現地最大手スポーツ紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、試合当日の紙面を大きく割いて龍神JAPAN主力デュオが、“セリエAの新たな1ページを刻む”と報道。今後のシーズン、2人の活躍にますます注目と期待が集まりそうだ。両者の再戦は後半戦第3節が行なわれる12月中旬に予定されている。

 11月は通常の週末に加えミッドウィークにも試合が行われるハードスケジュールが待ち受ける。両クラブがホーム戦を戦う次戦は、ヴィ―ボがトップバレー・チステルナと対戦(日本時間7日1時開始)、ミラノは昨シーズンのリーグ王者ルーベ・チヴィタノーヴァを迎え撃つ(同7日22時30分開始)。

構成●THE DIGEST編集部

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