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バレーボール

西田有志のイタリア挑戦は背番号「2」でスタート。バルドヴィン監督「4選手の獲得は我々の念願だった」

THE DIGEST編集部

2021.08.18

日本のエースが世界最高峰のイタリアリーグに挑む。(C)Getty Images

日本のエースが世界最高峰のイタリアリーグに挑む。(C)Getty Images

 男子バレーボール日本代表の西田有志が海外初挑戦の舞台に選んだイタリア・セリエA(スーペルレーガ)で使用する背番号が決定。日本代表が誇る剛腕レフティーのポテンシャルを石川祐希を知る指揮官も認めているようだ。

 移籍先であるトンノ カッリポ・カラブリア・ビーボ ヴァレンティア(通称ビーボ ヴァレンティア)は、西田が初のイタリア挑戦で背番号「2」を着用することを発表した。トレードマークの「11」は在籍3年目のイタリア人リベロが使用していることから別の背番号となった模様だ。西田は「2」を選んだ理由について、「特別な理由はありません。でも、自分が好きな数字です」とコメントしている。

 昨年はレギュラーシーズン5位の好成績を残した同クラブ。さらなる躍進を目指して2シーズン目の指揮を執るヴァレリオ・バルドヴィン監督は、イタリア7シーズン目を迎える日本代表主将の石川祐希がパドヴァ所属(2019-20)当時の指揮官だ。西田が憧れの選手と明言する石川への尊敬の念が引き寄せた縁だろうか、日本人選手を知る監督の下で海外初シーズンに臨める環境は、Vリーグ初の日本人得点王にとっても心強い限りだろう。

 国際バレーボール連盟(FIVB)の公式HPで取り上げられるなど、現地はもちろん海外からの関心も高い西田がタッグを組むのは、同じく新加入のブラジル代表トリオ、ミドルブロッカーのフラビオ・グアルベルト、アウトサイドヒッターのマウリシオ・ボルジェス アウメイダ・シウバとドウグラス・コヘイア・デ・ソウザだ。バルドヴィン監督はこの新戦力について、「4選手の獲得は我々の念願だった。なぜなら、彼らがチームのクオリティー向上に貢献できること、そして、技術面でスーペルレーガのレベルにふさわしいこと。クラブはそれらを確信しているからだ」とコメント。21歳の日本代表オポジットを数々の国際大会で優勝経験のあるセレソンメンバーと対等に評価して大きな期待を寄せている。
 
 新シーズンへ向けて今週19日から練習を開始する同クラブ。公式HPによると、西田はアジア選手権後にチームに合流するという。東京五輪での悔しさを力に変えて38年ぶりとなるアジア王者の座を手土産にイタリア入りしたいところだ。なお、ブラジル人3選手はグアルベルトが南米選手権に出場後、ほかの2選手は就労許可証の手続き完了後に合流予定と伝えている。

 現地の複数バレーボール専門メディアは西田の先発メンバー入りを予想。その一方で同監督は、フルシーズンを戦い抜くためのコンディション調整を重要視しているという。日本開催のアジア選手権を9月19日に終えセリエAが開幕する10月11日(日本時間)まで、準備期間はわずか3週間。代表戦明けの新加入組はリカバリーとチームメートやスタッフと関係構築などに時間を要するが、急がずに準備を整えていく意向のようだ。

 イタリアで新たな一歩を踏み出す西田。どんな活躍を見せてくれるのか、ファンにとって楽しみな今シーズンになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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