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格闘技・プロレス

カネロが史上7人目の「4団体統一」達成!2試合連続での病院送りKOに地元メディアも驚嘆「直行せざるを得ない」

THE DIGEST編集部

2021.11.07

怒涛のラッシュで試合を決めたカネロ(左)。そのパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

怒涛のラッシュで試合を決めたカネロ(左)。そのパフォーマンスに賛辞が相次いでいる。(C)Getty Images

 貫禄のKO劇だった。

 現地時間11月6日、アメリカ・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行なわれた世界スーパーミドル級4団体王座統一戦12回戦で、カネロことWBAスーパー&WBC&WBO王者のサウル・アルバレス(メキシコ)が、IBF王者カレブ・プラント(アメリカ)に11回TKO勝ち。史上7人目となる4団体統一を達成した。

 怒涛のラッシュで決めた。ガードを固めながら圧力をかけていったカネロは、序盤からペースを握ると、11回に粘るプラントをようやく仕留める。フックから右アッパーを叩き込んで1度目のダウンをもぎ取ると、再開後に猛ラッシュ。最後はフラフラの相手に強烈なパンチを浴びせ続けて、打ちのめした。

 昨年5月のビリー・ジョー・サンダース(イギリス)戦に続いて相手を病院送りしたカネロは、「メキシコの歴史を作ることができた。本当に嬉しい」と高らかに語った。そんなメキシコの英雄に各国メディアも賛辞を惜しまない。英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』は、「破壊的なKOで勝利を収めたアルバレスは誰もが認める王になった」と絶賛。KOシーンを次のように描写した。

「左フックでプラントをぐらつかせたアルバレスは、すかさずフォローアップの右アッパーカットでリングに沈ませた。それでも粘るアメリカ人は数秒後に立ち上がったが、再び守勢に回ると、渾身の右で打ちのめされた。この勝利でメキシコの大スターは、世界の誰もが認めるWBA、WBC、IBF、WBOスーパーミドル級チャンピオンに輝いた」
 
 また、米スポーツ専門局『ESPN』のメキシコ版は「誇り高きメキシコの王」とカネロを褒めちぎり、プラントを病院送りにした衝撃的な強さを、こうレポートした。

「カネロは絶対的なスーパーミドル級チャンピオンになり、歴史を作っただけでなく、キャリア無敗だったプラントを罰して病院送りにしてしまった。プラントは激しく打ちのめされた後、近隣の大学病院に直行せざるを得ないダメージを受けた」

 向かうところ敵なしの強さで、4団体統一の偉業を成しえたカネロ。試合後に「階級を上げるか? それはまだ分からないね。ひとまず休むよ」と語ったが、今後の動向は大きな注目を集めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】「ボコンッ」。衝撃の打撃音が鳴ったカネロの圧巻KOシーンをチェック
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