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角田裕毅、メキシコGPは1周目リタイヤで「タフな週末」と失望。トスト代表も「ユウキには少しばかり残念だった」

THE DIGEST編集部

2021.11.09

無念のリタイアとなった角田。「ポイント獲得のチャンスはある」と思っていただけに悔しい結果だ。(C)Getty Images

 F1第18戦のメキシコ・グランプリは現地11月7日に決勝レースが行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は17番手からスタートし、オープニングラップでの接触でリタイヤを喫した。

 この週末は各セッションで好調ぶりを見せ、予選ではQ3進出での9番手。パワーユニット交換によるグリッド降格で後方からのスタートを強いられたものの、「オーバーテイクショー」への期待もかけられていたルーキーは、1コーナーを過ぎたところで彼とミック・シューマッハー(ハース)に挟まれる形となったエステバン・オコン(アルピーヌ)に接触されてコースアウト。これで車にダメージを負い、残念ながらレースを諦めざる得なくなった。

「(日本語で)悔しい週末」「(英語で)メキシコでの週末はタフなものとなりましたが、ブラジルGPに向けて多くのポジティブな要素もありました」と自身のSNSに投稿した角田は、またチームの公式サイトでも、以下のように悔しさをまじえて今レースを振り返っている。
 
「とても残念です。今回は車がとても良かったので、簡単にはいかないにしても、ポイント獲得のチャンスはあると思っていました。運悪く、左右を挟まれた車に接触されましたが、これはレースでは起こり得ることです。全体的には、レースウイークが順調に進み、車のパフォーマンスも力強かったので、レースで完走できなかったことが残念です」

 アルファタウリもSNSで「ツノダの最も力強かった週末のひとつ。しかし、インシデントに巻き込まれてレースを完走できなかったことは非常に残念だ」と投稿。対して、フランツ・トスト代表は「ユウキには少しばかり残念だった」と語りながらも、「彼は今週末を通して、素晴らしいペースを見せてくれた」と称賛し、「残りのレースでのパフォーマンスが楽しみだ。これ以上のペナルティーがないことを願っている。彼はトップ10に入り、定期的にポイントを獲得する必要がある」と、ルーキーへ期待を寄せた。

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターからも、「メキシコではピエール・ガスリー選手とともに非常に速く、力強いレースを期待していただけに、残念でした」と、早期のリタイヤを悔やまれることになった角田について、海外メディアではイタリアの専門サイト『MOTORIONLINE』も「ツノダはメキシコで何も得られず。グリッド降格があったとはいえ、予選Q3まで進んだ日本のルーキーにとっては非常に残念なことだった」と、ネガティブに報じている。

構成●THE DIGEST編集部

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