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「ユウキが助けてくれた」とガスリーも感謝!角田裕毅の予選9番手&チーム貢献に本人もチームも満足感

THE DIGEST編集部

2021.11.07

角田は初体験となった高地での走行にも順応できたようだ。(C)Getty Images

角田は初体験となった高地での走行にも順応できたようだ。(C)Getty Images

 F1第18戦のメキシコ・グランプリは11月6日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は3戦連続のQ3進出を果たして9番手につけたが、パワーユニット(PU)交換によるグリッド降格のため、決勝は17番手からのスタートとなった。

 午前に行なわれたフリー走行(FP)3回目では、全ドライバー中最多となる25周の走行で6番手のタイムとなる1分18秒037のタイムを計測した角田は、予選でも好調を維持し、Q1は7番手、ソフトタイヤを選択したQ2ではルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ3番手で通過。そしてQ3ではチームメイトのピエール・ガスリーにトウを使わせるための走行などチームプレーに徹した後、自身は9番手につけた。

 好パフォーマンスを披露して結果を残しただけでなく、チーム貢献も果たした角田。ガスリーからも「ユウキはとても良い結果を残し、Q3では僕にトウを与えて助けてくれた」と感謝されたルーキーは、自身のSNSに「今日の予選には満足しています」と投稿し、またチームの公式サイトでも以下のようにポジティブに予選を振り返るとともに、決勝への意気込みを語っている。

「今日の全体的なパフォーマンスには満足しています。明日のレースではペナルティーが決まっているので、予選での目標は、チームメイトを手助けすることでした。チャンピオンシップでの5位争いが続いている中、チームとして本当に良い仕事ができたと思います。今週末は良いペースを見せられているので、明日はポイント獲得に向けて追い上げを目指していきます」
 
 彼のパフォーマンスの良さゆえに、アルファタウリは「明日、後方からのスタートとなるのが残念だ」とSNSで悔しさも示したが、同時に「彼は週末を通して燃えている」と決勝にも期待。そして、車両性能責任者であるギョーム・ドゥゾトゥーはガスリーへの角田のサポートを称賛して「チームとしての成果とメキシコでのパッケージの強さ」を強調するとともに、「彼は同じくPU交換でグリッド降格となるライバルたちの多くを打ち負かした。これはとても素晴らしいことだ」と、ルーキーの予選のパフォーマンスを称賛した。

 また、ホンダの田辺豊春テクニカルディレクターも、「グリッド降格のペナルティーを受ける他のドライバーよりも前でスタートすべく予選を戦い、3戦連続でQ3に進出して9番手のポジションを確保しました。車のペースは良いので、明日のレースでは多くのオーバーテイクが見られることを期待しています」と、初日同様に決勝へ期待を寄せるコメントを発している。

 Q3の終盤には、インラップ中の角田がコース外に避けたものの、セルジオ・ペレスがコースアウト、フェルスタッペンがタイム計測を諦めたことで、クリスチャン・ホーナー代表を含めたレッドブル勢が揃って角田に対する批判的な発言をしたことが話題の大半を占めることとなったが、その中でもイタリアの専門メディア『MOTORIONLINE』は「グリッド降格が決まっているにもかかわらず、日本人ドライバーはFP、予選の両方で良いペースを示し、さらにチームメイトの加速を手伝った」と、予選の働きをポジティブに評価している。

構成●THE DIGEST編集部

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