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「戦略的に非常に重要」角田裕毅のカタールGP予選8番手をガスリーも高評価!専門メディアは「常に競争力がある」と称賛

THE DIGEST編集部

2021.11.21

角田は「いいポジションで終えられたので明日全力で行くのみです!」と意気込みを語った。(C)Getty Images

 F1第20戦のカタール・グランプリは11月20日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は2戦ぶりのQ3進出を果たし、8番手につけた。

 午前のフリー走行3回目では20人中最多タイの20周を走行して10番手となる1分23秒567というベストタイムを計測した後、予選ではQ1を7番手で余裕を持って通過し、Q2でもソフトタイヤで7番手につけてクリア。Q3では8番手となったが、コンストラクターズ・ランキング5位争いのライバルであるアルピーヌの一角、エステバン・オコン(9番手)を上回ることに成功した。

「P8。いいポジションで終えられたので明日全力で行くのみです!」と自身のSNSに投稿した角田は、チームの公式サイトでも「今日は良い予選になったと思いますし、8番グリッドという結果は嬉しいです。Q1でソフトタイヤを1セット多く使わざるを得ず、Q3で使える新品が少なくなったことは残念でしたが、今日の内容にはとても満足しています」と満足感を示し、決勝については以下のように意気込んだ。

「レースではオーバーテイクが難しいと考えているので、スタートか鍵になりますが、ここでは全ドライバーが初めてのレースであり、条件が同じということを、ポジティブに捉えています。今夜は可能な限りの準備をして、明日どうなるか見ていきます」
 
 アルファタウリはSNSで「ユウキはこの週末を通して力強く、今日はそれが報われる形となった」と日本人ドライバーを称賛。また、ジョディ・エギントンTDも「ユウキはカタールで良いパフォーマンスを発揮しており、今日は素晴らしい予選でトップ10入りを果たすなど、ポジティブな結果を残した」と語り、また「アルピーヌとのバトルは熾烈であり、向こうも両ドライバーがQ3進出を果たした。決勝は非常にタイトなレースになると思われるが、この挑戦を楽しみにしている」と、間接的に角田の貢献に期待を寄せている。

 ホンダの田辺豊治TDは、レッドブル・グループの4ドライバー全員のQ3進出がならなかった(レッドブルのセルジオ・ペレスが11番手でQ2敗退)ことを残念がるとともに、角田については、4番手に入ったピエール・ガスリーと併せて「初めてのコースでチームとともに、良いパフォーマンスを見せています」と褒め称えた。