東京五輪後、初の世界大会である『世界卓球2021』が11月23日から米ヒューストンで開催される。
日本女子代表は、東京五輪で活躍した石川佳純、伊藤美誠、平野美宇の3選手に加え、早田ひな、芝田沙季が選出された。パリ五輪へ向けたスタートの大会であると同時に、東京五輪以降のトレーニングで得た“プラスアルファの力”を証明する大事な大会でもある。
そのなかで期待が大きいのは、やはり伊藤だろう。
東京五輪では混合ダブルスで日本史上初の金メダルに輝き、女子団体で銀メダル、シングルスでも銅メダルと、ひとりで3種のメダルを獲得。日本女子の絶対的エースとして圧倒的な存在感を放った。
今回シングルス、ダブルスに出場予定だが、優勝するには「中国」という壁を越える必要がある。東京五輪の混合ダブルス決勝では中国人ペアを破ったものの、シングルス準決勝、団体戦決勝はいずれもライバルの孫穎莎(中国)に敗れ、金メダルに届いていない。
東京五輪までは基礎を高めてきた伊藤。長いラリーに対応できる体力、技術、多彩なサーブ、ミスをなくそうと1日5、6時間以上の練習を費やしたのは、どれかひとつでは中国に太刀打ちできず、総合力を高める以外に勝機を見出すのが難しいと判断したからだ。
しかし、自信を深めて臨んだ東京五輪では、シングルスで自分持ち味の20~30パーセント程度しか出せなった。
一方の孫穎莎は、自らの卓球の強さを追求しつつ、伊藤対策にも時間をたっぷりとかけてきたという。中国にとっては負ける可能性が最も高いのが伊藤なので、それだけに多くの時間を費やすのは当然であり、その成果が東京五輪で結果として表れた。
伊藤は、かなり分析されていると実感したが、それと同時に“勝負どころ”のパフォーマンスでも中国勢との差を感じたようだ。シングルスの試合後、伊藤は「1本とりたいところで取り切れないのがまだまだです。そこを取り切れるかどうかの差が出てしまった」と語っている。
それからは、引き続き総合力の向上と並行して、相手の出方に対して柔軟に対応できるような練習を重ねてきた。その自信が、「今回はどんな時でも余裕を持つという気持ちの部分を練習してきたので、五輪の時よりも強い自分であると信じています」という言葉ににじみ出ている。
日本女子代表は、東京五輪で活躍した石川佳純、伊藤美誠、平野美宇の3選手に加え、早田ひな、芝田沙季が選出された。パリ五輪へ向けたスタートの大会であると同時に、東京五輪以降のトレーニングで得た“プラスアルファの力”を証明する大事な大会でもある。
そのなかで期待が大きいのは、やはり伊藤だろう。
東京五輪では混合ダブルスで日本史上初の金メダルに輝き、女子団体で銀メダル、シングルスでも銅メダルと、ひとりで3種のメダルを獲得。日本女子の絶対的エースとして圧倒的な存在感を放った。
今回シングルス、ダブルスに出場予定だが、優勝するには「中国」という壁を越える必要がある。東京五輪の混合ダブルス決勝では中国人ペアを破ったものの、シングルス準決勝、団体戦決勝はいずれもライバルの孫穎莎(中国)に敗れ、金メダルに届いていない。
東京五輪までは基礎を高めてきた伊藤。長いラリーに対応できる体力、技術、多彩なサーブ、ミスをなくそうと1日5、6時間以上の練習を費やしたのは、どれかひとつでは中国に太刀打ちできず、総合力を高める以外に勝機を見出すのが難しいと判断したからだ。
しかし、自信を深めて臨んだ東京五輪では、シングルスで自分持ち味の20~30パーセント程度しか出せなった。
一方の孫穎莎は、自らの卓球の強さを追求しつつ、伊藤対策にも時間をたっぷりとかけてきたという。中国にとっては負ける可能性が最も高いのが伊藤なので、それだけに多くの時間を費やすのは当然であり、その成果が東京五輪で結果として表れた。
伊藤は、かなり分析されていると実感したが、それと同時に“勝負どころ”のパフォーマンスでも中国勢との差を感じたようだ。シングルスの試合後、伊藤は「1本とりたいところで取り切れないのがまだまだです。そこを取り切れるかどうかの差が出てしまった」と語っている。
それからは、引き続き総合力の向上と並行して、相手の出方に対して柔軟に対応できるような練習を重ねてきた。その自信が、「今回はどんな時でも余裕を持つという気持ちの部分を練習してきたので、五輪の時よりも強い自分であると信じています」という言葉ににじみ出ている。