F1第20戦カタール・グランプリは現地時間11月21日に決勝が行なわれ、8番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は苦しいレースを強いられ、13位に終わった。
フリー走行から予選まで好結果を出していた一方で、ソフトタイヤでのパフォーマンスに難があり、また使えるミディアムタイヤが1セットと、決勝に向けて不安を残していた角田。スタート直後からペースは上がらず、コンストラクターズ・ランキング5位争いのライバルであるアルピーヌのエステバン・オコン(予選9番手)にも先行を許し、さらにランス・ストロール(アストンマーティン)とヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)の2台にも同時に追い抜かれると、以降はトップ10に復帰することはできなかった。
終盤のハードタイヤで幾らかタイムを上げ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)に迫ったものの、ヴァーチャルセーフティーカーによって強制終了となる不運にも見舞われたルーキーは、自身のSNSに「P13。重要な最初のスティントで少し問題がありましたが、全体通してペースがありませんでした。サウジアラビアには、もっと強くなって臨めるようにします」と投稿した他、チームの公式サイトでも以下のように失意のレースを振り返っている。
「とてもタフなレースで、特に第1スティントはソフトタイヤでかなり苦戦しました。全く予想していませんでしたが、この週末はずっとペースが良かったのが、今日のレースでは大きく落ちてしまいました。データを確認し、原因を分析しなければなりません。アルピーヌがとても良いレースをしただけに本当に残念ですが、残り2戦で強さを取り戻す必要があります」
また、レース後のインタビューでは「ハードタイヤはまだ感触は良かったですが、問題はタイヤだけにあったわけではないと思います。最も大事なレースでいきなりペースが落ちてしまったのは、本当に残念です」とも語った角田に対し、チームはSNSで「週末を通して力強いペースを見せていたにもかかわらず、これをレースで活かすことができなかった」と投稿し、悔しさを示した。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「ユウキの最初のスティントは、剥がした捨てバイザーがリアウイングに引っかかったことで損なわれた。これにより、荷重とバランスが崩れてしまい、取り除くために1回目のピットストップを前倒しにせざるを得なくなり、当初のプランよりも後方に下がることとなった」と明かし、ホンダの田辺豊治TDは「残念ながらレースペースが上がらず、ポイント圏外で終わり、昨日までの速さを考えると非常に残念な結果になりました」とのコメントを残している。
海外の専門メディア『MOTORSPORT-TOTAL.COM』は「アルファタウリは2番手(ピエール・ガスリー)と8番手(角田)というスターティンググリッドに基づいたプランを立てていたが、レースではガスリー、ツノダともに早い段階で後れをとり、ツノダは予想外のこととして困惑した」と報じ、「アルファタウリは日曜日、暗黒の1日を過ごした」と表現した『MOTORSPORT MAGAZINE.COM』はまた、前述のエギントンTDのコメントを受けて「ツノダはバイザーを外すのが早すぎた」とも綴った。
『planetf1』は「ガスリーが11位、ツノダが13位に終わり、アルファタウリは予選までの強力なパフォーマンスを再現できず、憂鬱なパターンを続けた」と、チームとしての敗北であることを強調し、『THE RACE』も「2ストップ戦略は間違いのように思われたが、アルファタウリは最初から速さを見せられず、1ストップであっても今回以上のものを得ることができたとは想像しがたい」と、こちらもドライバー個人の問題ではなかったとしている。
構成●THE DIGEST編集部
フリー走行から予選まで好結果を出していた一方で、ソフトタイヤでのパフォーマンスに難があり、また使えるミディアムタイヤが1セットと、決勝に向けて不安を残していた角田。スタート直後からペースは上がらず、コンストラクターズ・ランキング5位争いのライバルであるアルピーヌのエステバン・オコン(予選9番手)にも先行を許し、さらにランス・ストロール(アストンマーティン)とヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)の2台にも同時に追い抜かれると、以降はトップ10に復帰することはできなかった。
終盤のハードタイヤで幾らかタイムを上げ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)に迫ったものの、ヴァーチャルセーフティーカーによって強制終了となる不運にも見舞われたルーキーは、自身のSNSに「P13。重要な最初のスティントで少し問題がありましたが、全体通してペースがありませんでした。サウジアラビアには、もっと強くなって臨めるようにします」と投稿した他、チームの公式サイトでも以下のように失意のレースを振り返っている。
「とてもタフなレースで、特に第1スティントはソフトタイヤでかなり苦戦しました。全く予想していませんでしたが、この週末はずっとペースが良かったのが、今日のレースでは大きく落ちてしまいました。データを確認し、原因を分析しなければなりません。アルピーヌがとても良いレースをしただけに本当に残念ですが、残り2戦で強さを取り戻す必要があります」
また、レース後のインタビューでは「ハードタイヤはまだ感触は良かったですが、問題はタイヤだけにあったわけではないと思います。最も大事なレースでいきなりペースが落ちてしまったのは、本当に残念です」とも語った角田に対し、チームはSNSで「週末を通して力強いペースを見せていたにもかかわらず、これをレースで活かすことができなかった」と投稿し、悔しさを示した。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「ユウキの最初のスティントは、剥がした捨てバイザーがリアウイングに引っかかったことで損なわれた。これにより、荷重とバランスが崩れてしまい、取り除くために1回目のピットストップを前倒しにせざるを得なくなり、当初のプランよりも後方に下がることとなった」と明かし、ホンダの田辺豊治TDは「残念ながらレースペースが上がらず、ポイント圏外で終わり、昨日までの速さを考えると非常に残念な結果になりました」とのコメントを残している。
海外の専門メディア『MOTORSPORT-TOTAL.COM』は「アルファタウリは2番手(ピエール・ガスリー)と8番手(角田)というスターティンググリッドに基づいたプランを立てていたが、レースではガスリー、ツノダともに早い段階で後れをとり、ツノダは予想外のこととして困惑した」と報じ、「アルファタウリは日曜日、暗黒の1日を過ごした」と表現した『MOTORSPORT MAGAZINE.COM』はまた、前述のエギントンTDのコメントを受けて「ツノダはバイザーを外すのが早すぎた」とも綴った。
『planetf1』は「ガスリーが11位、ツノダが13位に終わり、アルファタウリは予選までの強力なパフォーマンスを再現できず、憂鬱なパターンを続けた」と、チームとしての敗北であることを強調し、『THE RACE』も「2ストップ戦略は間違いのように思われたが、アルファタウリは最初から速さを見せられず、1ストップであっても今回以上のものを得ることができたとは想像しがたい」と、こちらもドライバー個人の問題ではなかったとしている。
構成●THE DIGEST編集部