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15歳ワリエワが再び歴代最高スコアを更新、GPシリーズ2連勝でファイナル進出! 松生理乃は8位【GPロシア大会】

THE DIGEST編集部

2021.11.28

次々と記録更新を続けているフィギュア界の新星ワリエワ。写真は第2戦カナダ大会のもの。(C)Getty Images

 現地時間11月27日、グランプリ(GP)シリーズ第6戦ロシア大会(ロステレコム杯)が2日目を迎え、女子フリースケーティング(FS)が行なわれた。

 前日のショートプログラム(SP)で圧巻の演技を見せ、87・42点をマークした15歳のカミラ・ワリエワは最終滑走で登場した。

 GOE(出来栄え点)3・88点が付いた冒頭の4回転サルコーを皮切りに、トリプルアクセル、両手上げの4回転+3回転トゥループ、3回転ループを着氷し、後半は4回転トゥループ+オイラー+2回転サルコー、3回転フリップ+トゥループ、3回転ルッツを降りた。流れるような演技でスピン、ステップともに最高のレベル4で揃え、185・29点を獲得。総合272・71点で優勝を決めた。
【動画】ワリエワ、圧巻の4回転サルコーを披露! 両手上げで高難度ジャンプを難なく着氷!
 ワリエワはSPでアリョアリョーナ・コストルナヤが記録していた85・45点を上回ったうえ、FSでは自身が第2戦カナダ大会で得たFS180・89点、総合265・08点をも更新。SP、FS、総合スコアにおける国際スケート連盟(ISU)公認大会における女子シングルの歴代最高スコアの新記録を打ち立てた。
 
 圧巻の記録に続いたのは、同じロシアの24歳、エリザベータ・トゥクタミシェワ。トリプルアクセル2本のうち1本は着氷が乱れたが、3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップなどのジャンプを降り、FS149・13点、総合229・23点の2位で終えた。

 そして3位にはロシアの15歳、マイア・フロミフが入った。SPはジャンプのミスなどが響いて5位スタートとなったが、FSで挽回した。プログラム冒頭4回転+2回転トゥループを降り、2本目の4回転トゥループは着氷が乱れたが、3回転ループ、ダブルアクセルを成功させると、後半は3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツを降りてFS2位の成績となる154・97点を獲得。総合219・69点で表彰台に乗った。

 4位はアメリカのマライア・ベル(FS140・98点/総合210・35点)、5位はルナ・ヘンドリックス(FS139・25点/総合203・69点)となった。日本から参加した松生理乃は、FS8位となる121・38点、総合184・36点を獲得し、総合8位で終えている。

 また、GPシリーズ6戦を終え、成績上位6名で争うGPファイナルの出場選手が決定。ワリエワのほか、イタリア・フランス大会を制したアンナ・シェルバコワ、カナダ・ロシア大会2位のトゥクタミシェワ、イタリア大会2位・ロシア大会3位のマイア・フロミフ、アメリカ大会4位・NHK杯優勝の坂本花織、そしてカナダ大会3位・フランス大会2位のコストルナヤとなった。坂本以外はロシア勢が揃った。

 GPファイナルは12月9日に大阪で開幕する。

構成●THE DIGEST編集部

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