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モータースポーツ

角田裕毅、サウジGPではトップ10入りの可能性も?専門メディアが指摘「今週末は珍しい立場にいる」

THE DIGEST編集部

2021.12.01

角田はサウジGPに向け、「シミュレーターに多くの時間を割いた」という。(C)Getty Images

角田はサウジGPに向け、「シミュレーターに多くの時間を割いた」という。(C)Getty Images

 今週末よりF1は中東での最後の2連戦を迎えるが、最初のサウジアラビア・グランプリに向けて、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が意気込みを語っている。

 メキシコGPからの“トリプルヘッダー”では、残念ながらポイント獲得はならなかったが、2レースでは最初のセッションから好パフォーマンスを発揮して予選ではトップ10入りを果たすなど、成長を感じさせた角田。チームの公式サイトでは、自身でも直近の3レースをポジティブに振り返った。

「トリプルヘッダーでは、自信を得られたという点で良かったです。その前の数レースに比べてペースも上がるなど、多くの改善点がありましたし、全てがポジティブでした。メキシコではパワーユニット交換のペナルティーがあり、決勝では1周目でアクシデント。ブラジルではスプリント予選のため慣れるための走行が少なく、大変でしたが、もっと良いレースができたはずでした。そしてカタールでは、決勝まではとても良く、予選では力強いパフォーマンスが発揮できました。この3レースでは、良い点と悪い点が幾つもありました」

 中米、南米、中東という長距離移動と3週連続のレースというハードスケジュールを消化した後、わずかな休息期間の中で、角田は“指導役”アレクサンダー・アルボンとともにイタリアでカートのイベントに参加。自身のSNSでは「目回る」と冗談まじりに投稿したが、これも彼にとっては良いリフレッシュになったようだ。
 
「何か普段と違うことをやるのは良いことであり、カートにはF1マシンにはない何かがあります。そこから何かを学ぶこともできるし、自分にとって幅広く役立つ興味深いフィードバックも得られます。アレックス(アルボン)とともに、カートを楽しみました。F1とは違う部分の筋肉を使うので、トレーニングの見地からもとても有用な機会でした」

 そして、初開催となるジェッダでのレースについては、初体験のコースということで「シミュレーターに多くの時間を割き、サウジの新しいコースを覚えることに努めました」と語り、その印象を「とてもスピーディーであり、ランオフエリアも狭いことから、車の信頼性が重要になります」と明かした。

「フリー走行でスピードを高めていくことが必要です」と、これまで同様のアプローチでレースウィークに臨むことを示したが、初開催のレースに対して「カタール同様、ドライバー全員にとってこのコースは新しいので、少なくともみんなが同じ条件にあるということになります」と、自信も窺わせている。

 そんな21歳の日本人ドライバーに対する海外の専門メディアの反応を見ると、英国の『THE CHECKERDFLAG.CO.UK』は「ここ数レースでペースを上げ、サウジではより良いフォームを維持したいと考えているツノダは今週末、ルーキーでありながら、コースについて他のドライバーと同等の知識を持つという、珍しい立場にいる。これは彼にトップ10入りの絶好の機会を提供するかもしれない」と報じた。

 また、イタリアの『MOTORIONLINE』は「ツノダは残り2戦で自身の最高のパフォーマンスを発揮することを望んでいる」「彼はトップ10返り咲きを狙う。アルピーヌが先行したコンストラクターズ・ランキング5位争いで、まだ諦めていないアルファタウリに対して有効な貢献を提供するため、ロサイル(カタールGP)での失望からの巻き返しを目指す」と綴り、この最後の“ダブルヘッダー”でどれだけポイントを獲得できるかに注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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