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ラグビー

「日本人から学んで来い」問われるノーサイドの精神。イングランド代表の”メダル拒否”に母国で批判が殺到!【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2019.11.03

南アフリカの表彰を見守るイングランド代表。ファレル主将もメダルを外していた。 (C) Getty Images

南アフリカの表彰を見守るイングランド代表。ファレル主将もメダルを外していた。 (C) Getty Images

 決勝から一夜明けても、その行ないには批判の声が止まないようだ。

 日本で開催されたラグビーワールドカップは、11月2日のファイナルで幕を閉じた。最後の試合で対峙したのは、前回大会王者を破って決勝進出を決めた南アフリカと、ラグビーの母国であるイングランドだった。

 勝利したのは、イングランドに思うような攻撃をさせなかった南アフリカ。イングランドは準優勝に甘んじ、選手たちは試合後に肩を落としていた。

 観戦のために来日したヘンリー王子は優勝の南アフリカを称えるためにロッカールームを訪れ、王室の公式SNSで祝辞を送った。イングランド代表の公式アカウントは、南アフリカを称えたのち、ホスト国だった日本へ「素晴らしいサポートをありがとう」と謝意を表明。ラグビーの精神である“ノーサイドの精神”を体現していた。

 そんななか、イングランドでは代表選手がみせた表彰式での行為に批判が集中している。

 英紙『Daily Mail』は「表彰式でみせた選手の”メダル拒否”に、ファンは批判の声を上げている」と報じた。
 

「失望の敗北だった。主将のオーウェン・ファレルをはじめとした選手たちが力を発揮できたかは疑わしいが、南アフリカの素晴らしいゲームの前に、イングランド代表は悲惨な敗北を喫した。試合後の表彰式で、イングランド代表はワールドラグビー協会のビル・モボーモント会長から握手を求められ、メダルが首に掛けられた。

 しかし、マロ・イトジェはそれを首に掛けず、カイル・シンクラーは掛けられたと同時に首から外した。優勝カップを掲げる南アフリカチームを見守る彼らの多くは、首から“慰めのメダル”を掛けていなかった」

 これに対し、現地で観戦していたファンや母国で応援していたファンからは批判の声があがっている。

「イタい負け犬が、いきがるな」
「スポーツマンシップのかけらもない」
「世界の舞台でなんて失礼なことをするんだ」
「リスペクトの精神すら捨てたか」
「どんなにひどい結果でも、メダルを拒否するのは感情的な行ないだ。日本人から敬意と感謝の精神を学んでこい」
「最高のスポーツチームは優雅な勝者であり、彼らは負けたとしても優雅である。彼らが見せたのは恩知らずの行ないだ」

 同紙の記事に寄せられた現地のコメントも4500件以上を超え、大論争に発展している。エディー・ジョーンズHCのもと、魅力的なラグビーを魅せていたチームの幕引きは、後味が悪いものになってしまったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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