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ラグビー

W杯を制した南アフリカ、ラグビーアワードの主要3部門を独占! 「年間最優秀選手賞」に輝いたのは?

江國森(THE DIGEST編集部)

2019.11.04

南アフリカを3度目のW杯制覇に導いたジョセフHC(左)とコリシ主将。 (C) World Rugby / Getty Images

南アフリカを3度目のW杯制覇に導いたジョセフHC(左)とコリシ主将。 (C) World Rugby / Getty Images

 11月3日、都内で「ワールドラグビーアワード2019」が開催された。

 日本もノミネートされて注目された「年間最優秀チーム賞」は、前日のワールドカップ決勝でイングランドを破って12年ぶり3度目の栄冠に輝いた南アフリカに決定。日本のジェイミー・ジョセフHCも候補に挙がった「年間最優秀コーチ賞」には、スプリングボクス(南アフリカ代表の愛称)を戴冠に導いたラッシー・エラスムス、「年間最優秀選手賞」もフランカーとして優勝に貢献したピーター=ステフ・デュトイと、主要3部門を南アフリカが独占した。

 このアワードはワールドカップの表彰ではなく、あくまで1年を通してのパフォーマンスで各賞が選出される。だがやはり、前日まで行なわれていたメジャートーナメントでの功績がインパクトを与えるのは当然だろう。

 前日のワールドカップ決勝に続いてトロフィーを掲げることになった南アフリカの主将シヤ・コリシは、世界制覇を成し遂げられた要因について改めてこう語った。

「エラスムスHCはあれこれ押し付けるのではなく、選手たちにも平等に発言権を与えてくれた。素晴らしいリーダーシップで、僕たちがいつも冷静にプレーできるようにしてくれたんだ。エゴイスティックな選手など誰もいなかった。南アフリカというチームとして本当に結束していたんだ」
 
 一方、コリシとともに会見に臨んだエラスムスHCは、選手の功績を讃えている。

「評価されるのは嬉しいが、優勝できたのは、私のアプローチが要因ではない。それを選手たちが実行してくれたからだ。成功を収められるのは、チームとして意識決定できる集団だ。選手たちとよく話し合いながらチームを作ったことが、成功に繋がったんだと思う」

 ちょうどその会見が行なわれてる最中に、アワードの最後を飾る「年間最優秀選手賞」に輝いたデュトイは、女子の最優秀選手賞となったイングランド代表のエレミー・スカラットとともに登壇。「昨日(のW杯優勝)からすごい24時間になりましたね」と質問を受けると、「これまで人生で最高の瞬間だよ。こんな経験ができるなんて想像もしていなかった」と喜びを語った。

 そして、戴冠の理由として、「コーチと一緒にビデオを見ながら分析し、適材適所でポジションを決めていったのが良かった」と、やはりチームの一体感を挙げた。

 指揮官と選手たちの強い絆で結ばれ、W杯制覇を成し遂げた南アフリカ。アワード独占にケチをつける者はいないだろう。

取材・文●江國森(THE DIGEST編集部)

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