格闘技・プロレス

衝撃KO勝ちのドネア、「イノウエとの再戦こそ目標」と井上尚弥への雪辱に燃える!「本当にリスペクトしている」

THE DIGEST編集部

2021.12.13

ドネア(左)と井上(右)。近年のバンタム級をけん引してきた両雄が、対戦するとなれば、興味深い一戦となるのは必至だ。(C)Getty Images

 日本が世界に誇る"モンスター"との大一番に向け、フィリピンのレジェンド戦士が力強いKO劇を見せた。

 現地時間12月11日、アメリカのカリフォルニア州カーソンで行なわれた王座統一戦で、WBC世界バンタム級王者のノニト・ドネア(フィリピン)が、同級暫定王者のレイマート・ガバリョ(フィリピン)を4回2分59秒でKO。初防衛とともに団体内の王座統一に成功した。

 試合前に「100%の準備ができている。私が恐れるものはない」と自信を漲らせていたドネアは、その言葉通りにガバリョに地力の差を見せつけた。4回終了間際、瞬間的に相手との距離を詰めた39歳は、強烈な左ボディーを打ち込み、KO勝ちを収めた。

 衰えの見えないパワフルな快勝劇には賛辞も鳴りやまない。米スポーツ専門メディア『The Athletic』のマイク・コッピンジャー記者が「彼は39歳になったが、未だ信じられないパワーだ。まだまだ終わっていない」と称えたように、出色のパフォーマンスは世界を驚かせた。
 
 そんなドネアの次なるターゲットは明確だ。試合後のフラッシュインタビューで「目標は王座統一にある」と強調する通り、WBAスーパー、IBF世界同級王者である井上尚弥(大橋)の打倒だ。

 2019年に行なわれたWorld Boxing Super Seriesの決勝で敗れて以来、井上とのリマッチを希望してきた39歳は、格の違いを見せつけたガバリョ戦後に「ナオヤ・イノウエのことは本当にリスペクトしている」と公言。そのうえで、世界統一戦への意欲を示した。

「イノウエとの再戦こそが、私たちが探し求めているものであり、チームの明確な目標でもある。もちろん世界統一戦としてやりたい。チャンピオン同士で勝負がしたいね。私はマッチメイクをリチャード(・シェーファー)に任せているが、彼なら実現してくれると信じているよ」

 もっとも、実現に向けては12月14日に行なわれるアラン・ディパエン(タイ)戦での井上の勝利が大前提となる。それでも、来春の開催が予想される3団体統一戦を争う相手が、互いに尊敬しあうライバル同士となれば、ボクシング・ファンのみならずとも必見のビッグマッチとなるのは言うまでもない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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