ロシアの女子フィギュアスケートの有望株、アリョーナ・コストルナヤの骨折に懸念を示す声が出ている。

　ロシアスケート連盟は2019年グランプリ（GP）ファイナル覇者コストルナヤが手の骨折のため、12月23日から始まる国内選手権を欠場すると発表。北京五輪の代表入りを目指すため重要な同大会を棄権することで、五輪代表の可能性はほぼ消滅した。

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　平昌大会前の同大会では３位表彰台に上がるも、年齢制限で五輪出場資格を得られず。４年越しのリベンジに燃えていた18歳だが、今大会は無念にも怪我に泣かされた。最低20日間のトレーニング禁止の怪我に本人は、インタビューでは「何も言えない。何を言うことも許されていない」と頑なに詳細を隠したのだ。

　この若き天才スケーターの悲報に露メディア『sports.ru』は、「アリョーナの怪我は、恐らくアクシデントだ。慢性的な問題やトレーニングの疲労ではない」と報じた。そのうえで、元スケーターらのコメントをまとめて掲載。

　2012年の世界選手権で２位の元スケーター、アリョーナ・レオノワ氏は「コストルナヤの欠場で国内選手権は盛り上がりに欠ける。見るべき人を失ってしまった。アリョーナは今後の大会に出場するんだろうか？通常であればトップレベルの選手なら特別措置が敷かれるはず」と話す。同様にペアで五輪金メダルのイリーナ・ロドニナ氏も歯を軋ませる。
  「五輪行の電車は出発してしまった。アスリートとして可愛い女の子なんだけど。みんな何を望んでいるのかしら？」

　またアイスダンスで五輪金メダリスト、ナタリア・ベステミアノワ氏は「非常に残念。彼女の健康を願います。五輪出場には終止符を打つことになる。彼女は五輪選考レースから脱落した」と言い、名指導者で振付師のタチアナ・タラソワ氏は「なんて無情なんだ。だけどロシア選手権は彼女の不在で多くを失いますか？答えはノーです、残念だけど」と答えている。

　多くのファンを魅了する天才スケーターを欠いた代表選考になる見込みのロシア。勝負の行方とともに、無念の大会離脱を強いられたコストルナヤの今後にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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