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高身長のフィギュアスケーターは不利!? 露メディアがトゥルソワ、ワリエワらの身長から独自検証!

THE DIGEST編集部

2021.12.17

驚異的な身体能力で世界を驚かせるワリエワは160センチ。高難度のジャンプを跳ぶトゥルソワは158センチだ。(C)Getty Images

 女子フィギュアスケートの強豪国ロシア。今季シニアデビューながら歴代最高スコアを更新した15歳のカミラ・ワリエワをはじめ、昨季の世界選手権で優勝した17歳のアンナ・シェルバコワ、元世界選手権女王の24歳エリザベータ・トゥクタミシェワ、さらに4回転5本入れる男子顔負けの構成で滑る17歳アレクサンドラ・トゥルソワら、数多の名スケーターたちを世に送り出してきた。

 若手が著しく台頭するフィギュア界。一部では、身体が成長する思春期前の方が4回転ジャンプや難易度の高いステップが可能と考えられている。そんななかで、ロシア・メディア『sportsdaily.ru』は、「ジャンプは身長ではなく、体重が重要になってくる。フィギュアの女性は、体脂肪率が高いと決定的なダメージとなる。ただ体重は成長にともなって増える傾向がある」と伝え、国際大会でメダルレベルの国内女子選手の身長で、独自の検証を行なった。

 まず、同メディアが取り上げたのが、158センチと公式ページで発表しているトゥルソワだ。「このデータは古く、夏の終わりから急激に身長が伸びはじめている。最近の写真からすると160センチ以上あり、エテリ組で最も背が高い」と紹介された彼女は、「強靭な筋肉があり、体が重くても耐えられる。そのためトゥルソワは4回転ジャンプを維持できることは間違いない」と、例外的に太鼓判を押された。
 
 では、成長株のワリエワはどうか。同記事は、160センチの彼女に対して「非常に鋭い跳躍を見せるワリエワは、難しいテクニックでカバーしている。今年の彼女に関しては、単純には評価しきれない」と記し、こう続けた。

「今季のワリエワは4回転ジャンプを跳ぶだけでない。変装した男子のような高さをみせている。彼女がそれを出来る方法は知る由もないけど、才能だ」

 さらに最高身長を誇ったのはワリエワと同い年のマイア・フロミフで166センチ。高身長にもかかわらず、「フロミフの4回転トゥーループは素晴らしい。世界でも最高の4回転ジャンプだ」と評している。

 またトゥクタミシェワ159センチ、シェルバコワは157センチ、手を骨折し北京五輪の可能性がほぼ消滅するアリョーナ・コストルナヤは156センチといずれも150センチ台だ。検証結果から「高身長の選手は活躍しない」という考えは、もはや間違っていると言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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