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フィギュア

紀平梨花の欠場により、女子シングルの代表枠争いはし烈に! 優勝候補の坂本花織を筆頭とする顔ぶれは?【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2021.12.23

2大会連続五輪出場を目指す坂本。23日に行なわれるSPは、24番滑走で登場する。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

2大会連続五輪出場を目指す坂本。23日に行なわれるSPは、24番滑走で登場する。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 12月23日から、さいたまスーパーアリーナで全日本フィギュア選手権が開幕する。同大会は、2022年2月に行なわれる北京五輪の代表最終選考会も兼ねており、男女シングルはともに3枠を争う。

 22日、全日本選手権を2連覇していた女子シングルの紀平梨花が負傷のために大会を欠場すると発表された。前大会では国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、日本人女子選手として初の4回転サルコーを着氷し、高難度ジャンプを駆使するロシア女子選手たちの対抗馬として期待された。だが、今回の欠場により、北京五輪出場は絶望的な状況だ。

 この発表により、日本女子シングルの代表争いはさらに混沌としている。北京五輪に向かう女子の椅子は3つ。

 今季、グランプリ(GP)シリーズのNHK杯で優勝し、ファイナルに駒を進めた坂本花織がNHK杯で打ち立てた223.34点は、ロシア女子勢を除く今季唯一の220点台だ。高難度ジャンプへの挑戦をひとまず見送り、プログラムの完成度の高さ、ジャンプのクオリティーの高さで勝負し、手応えを得ている。

 前日練習ではフリー曲で調整。ジャンプで転倒した場面もみられたが、スピード感のあるダイナミックなスケートは健在だ。

 北京五輪には「誰よりも出たい気持ちは強いと思う。この気持ちが、緊張で弱ってしまった自分の背中を押してくれたらいいな」と語った。GPシリーズの判定ではジャンプに「回転不足」「エッジエラー」などがついたことも踏まえ、「ショートプログラム(SP)とフリー(FS)を揃えて、スピン、ステップ、ジャンプもパーフェクトにできたら」と意気込んだ。
 
 そして、坂本の盟友であり、GPシリーズのカナダ大会、イタリア大会で抜群の安定感を見せた三原舞依も注目されるひとりだ。連戦となったイタリア大会ではSP、フリーともにノーミスの演技でパーソナルベストを更新。214.95点を獲得し、4位でフィニッシュした。

 この日も三原は、安定感のあるスケーティングでフリープログラムを調整。「(北京五輪へ)すごくいきたい舞台。けれどあまり考えすぎず、自分のベストを尽くすことを考えたい。今回はお客さんも入ってくださるので、一番に演技に感謝の思いを込めたい」とファンの声援を力に変えるつもりだ。

 今季はプログラム面も強化した。イタリア大会の内容を踏まえ、「特にスピン。ほかのエレメンツに比べてGOE(出来栄え点)が低く出たので、もっと早く、美しく回れるようにを心掛けて、同じように力強く、パワーのある演技を。SPでもFSでもお見せできたらいいな」と抱負を述べた。
 
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