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羽生結弦はさらに前人未踏の領域へ。今夜のフリー冒頭で4回転半ジャンプを予定【全日本フィギュア】

熊 介子(THE DIGEST編集部)

2021.12.26

練習で何度もジャンプを繰り返していた羽生。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 8か月ぶりの実戦で新ショートプログラムを披露した羽生結弦は、フリーでの偉業に臨む。

 12月26日、さいたまスーパーアリーナで開催されている全日本フィギュア選手権が4日目を迎え、男子のフリースケーティング(FS)が行なわれる。

 当日午後に公式練習が行なわれ、SPで111・31点を獲得し、首位に立った羽生は、宇野昌磨や鍵山優真らとともに第4グループで参加した。

 羽生は昨日行なわれた公式練習でも度々、4回転半ジャンプ(クワドアクセル)に挑戦。本人が囲み取材で口にした「クリーンな判定ではなく、GOE(出来栄え点)もつかないが、4Aというかたちにはなっている」という通り、両足着氷やステップアウトなどで未完成ながらも「クワドアクセル」を披露している。

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 試合当日の練習では、予定しているトリプルアクセル+2回転トゥループ、4回転+3回転トゥループなども繰り返し確認した。4Aは数回トライしたようなジャンプがみられたが、回転が抜けるなどでかたちにはならず、納得がいっていない表情も見せた。

 発表された予定構成表では『天と地と』の冒頭に4Aを予定。今夜の試合で、公式戦で決めれば"世界初"となるクワドアクセルをこの大会に刻み付けることになる。羽生は21時3分から演技開始予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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