格闘技・プロレス

鈴木みのる、久々のDDT参戦! タッグ仲間に「勝ったのは俺のおかげだろ」と理不尽発言で“らしさ全開”

どら増田

2021.12.27

赤井を容赦なく攻める鈴木。その戦いも含めてDDTのリングで大暴れした。写真●CyberFight

 12月26日、サイバーファイトグループの「DDTプロレス」が、国立代々木競技場 第二体育館でビッグマッチ『NEVER MIND 2021 in Yoyogi』を開催。第4試合では腰の椎間板ヘルニアのために9月から欠場していた坂口征夫が3か月ぶりとなる復帰戦を行なった、鈴木軍の"ボス"鈴木みのるの前に玉砕した。

 さかのぼること5年前、両国国技館で鈴木との一騎打ちで敗れている坂口は樋口和貞、赤井沙希のイラプションで出陣。一方の鈴木は伊藤リスペクト軍団の伊藤麻希(東京女子プロレス)、クリス・ブルックスと異色トリオを結成した。

 坂口と鈴木は、序盤から関節技の応酬からの打撃戦と壮絶なバトルを発展。ほかの選手が割って入っても、ふたりは過剰に意識してやり合った。

 そして15分過ぎだった。エルボーの打ち合いから坂口が繰り出した神の右ヒザに耐えてフォールを許さなかった鈴木は相手をスリーパーで捕獲。そのまま必殺のゴッチ式パイルドライバーを炸裂させて3カウントを奪取したのである。

 復帰戦を終えた坂口は、「9.21札幌から地獄のような3か月だった。1分も歩けない。またリングに立てるのかなと思うときもあったくらい。でも、覚悟と努力と、周りの2人がいたから戻って来れた」と因縁の相手との試合を振り返った。

「対角に鈴木みのる。うちの会社も相変わらず狂ってるなと思ったけど。復帰戦でこれだけやりがいのある相手を見つけてきてくれるってことは、俺もまだまだ死ねねぇと思って挑んだ。うちら勢力拡大も考えつつ、サウナ、ダムネ、バーニング、フェロモンズ、ディザスター?関係ねぇよ。俺が帰ってきた。DDTを取ってやる。覚えとけ。やり足りねぇよ。あのクソじじい。いつでもやってやるよ。俺は逃げも隠れもしねぇよ。しつこいから。勝つまでやってやる」
 
 一方、久々となるDDTマットでも健在ぶりをアピールした鈴木は、「勝ったのは俺のおかげだろ。最後俺だけじゃねぇか、出てるの。オマエらやられてばっかじゃねぇかよ」と発言。これに伊藤が「頑張りを認めて。一生懸命頑張ったから」と呼応すると、「一生懸命頑張ったかどうかを認めるには、あと1万円、パイルドライバーで買い物しろ。そしたらいいよ。(この前の)1万円は最初の手付金だ」ととんでもないことを言い出す理不尽ぶり。最後まで"らしさ"全開だ。

 しかし、伊藤が「伊藤リスペクト軍団が勝ちました。また、このチームで組むことがあれば頑張ります」と話すと、鈴木は「鈴木軍、イチバーン!」と絶叫。タッグとして仲良くなったのかどうか最後まで分からずじまいだった。

 鈴木は来年も新日本プロレスへの参戦が決まっているが、フリーという立場をフル活用してDDTに、ふたたび顔を出す日も遠くないかもしれない。

◆DDT◆
『NEVER MIND 2021 in Yoyogi』
2021年12月26日
東京・国立代々木競技場 第二体育館
観衆 1234人(満員)
▼スペシャル6人タッグマッチ~坂口征夫復帰戦(30分1本勝負)
●坂口征夫&樋口和貞&赤井沙希(20分38秒 体固め)鈴木みのる○&クリス・ブルックス&伊藤麻希
※ゴッチ式パイルドライバー

文●どら増田