全日本フィギュアスケート選手権の男子シングルで２年連続６度目の優勝を飾り、北京五輪の日本代表入りを確実なものとした羽生結弦。その貫録のパフォーマンスに、女子フィギュア界をけん引してきた元世界女王も賛辞を送っている。

　12月26日のフリースケーティング（FS）では、冒頭１本目から４回転半ジャンプ（クワドアクセル）を公式戦初披露。今回は回り切れず両足着氷のダウングレード判定となったものの、残るジャンプを全て成功させ、FS221.05点、総合322.36点でフィニッシュした。

　２位以下に25点以上の差をつける圧勝を収めた"絶対王者"に、各方面からは称賛の声が後を絶たない。そんななか、リアルタイムで「流石の演技です」とメッセージを送っていたのが、元世界女王の安藤美姫さんだ。この日は、公式Twitterで男子FSの各演技を独自解説していた。
  　ツイートの文面には「オリンピックチャンピオンとして世界チャンピオンとしての滑りを魅せて下さいました」と記し、「私が言える立場ではないですが本当に素晴らしい精神力です」と羽生を絶賛した安藤さん。「待っていた日本中、世界中の方々の想いが届きましたね！」と今大会を振り返ってる。

　また、一夜明けた27日には、羽生へ送る花言葉として「愛国心、勝利」を表すという「ナスタチウム」をピックアップ。「いつでも日本の応援してくださっている方々やサポートして下さっている方々の事を想っているイメージでなおかつここぞというところでしっかりと結果にも結びつく精神の強さをイメージして選びました」と説明を付け加えた。

　今大会では、非公認ながらFS、合計ともにネイサン・チェン（米国）を抜き、今季世界最高スコアをマークした羽生。インタビューでは４Aについて「結構いっぱいいっぱい」と正直に明かしたが、残り２か月でどこまで完成に近づくのだろうか。前人未到の挑戦を世界中が見守っている。

構成●THE DIGEST編集部

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