ロシアの女子フィギュア界が採点を巡り、波紋を呼んでいる。
事の発端は12月25日に行なわれた国内選手権の女子シングル フリースケーティング(FS)だ。昨シーズンの世界選手権女王のアンナ・シェルバコワは、この日ジャンプで2度転倒も、158.10点で合計239.56点の3位に入った。
一方、元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワは2本のトリプルアクセルを決めるも153.12点と伸び悩み、総合7位。これでトゥクタミシェワの五輪への道は、ほぼなくなった。
ジャンプを失敗したシェルバコワがトゥクタミシェワより5点近く上回った。これにファンや関係者が不満のようだ。そのひとりであるロシアの皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏は、「全世界が採点に混乱し、なぜこのような得点になるのか理解できない」と訴えた。
さらに「トゥクタミシェワが五輪に行きたいという願望と同じように、少なからずポイントも待っている。誰も何も言わなくても、それは理解しているという意味ではない」と採点に文句をつけた同氏は、こう続けた。
「アンナのことは尊敬してるけど、4年前からのコンテンツを演じて、4回転ジャンプを3本、トリプルアクセルをクリーンに跳んだ状態で、ソフィア・サモデルキナを打ち負かしていれば正当だろう」
これにエテリ組の振付師アレクセイ・ゼレズニャコフ氏も黙っていない。「誰が優れているかは感情ではなく、計算することが出来る。みんなシェルバコワが4回転に失敗したと言う。けどトゥクタミシェワだってアクセルで失敗してなかった?」と問い、雑音を一蹴した。
「構成点が過大評価されていると思いますか?彼女は構成どおりに滑っていて、過大評価はされていない」
熾烈な五輪代表枠を争うロシア女子。この採点を巡る不満の声は、国内のレベルの高さを物語っていると言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】ワリエワ、トゥルソワら北京五輪を席巻しそうなロシア女子フィギュアスケーターを特集!
事の発端は12月25日に行なわれた国内選手権の女子シングル フリースケーティング(FS)だ。昨シーズンの世界選手権女王のアンナ・シェルバコワは、この日ジャンプで2度転倒も、158.10点で合計239.56点の3位に入った。
一方、元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワは2本のトリプルアクセルを決めるも153.12点と伸び悩み、総合7位。これでトゥクタミシェワの五輪への道は、ほぼなくなった。
ジャンプを失敗したシェルバコワがトゥクタミシェワより5点近く上回った。これにファンや関係者が不満のようだ。そのひとりであるロシアの皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏は、「全世界が採点に混乱し、なぜこのような得点になるのか理解できない」と訴えた。
さらに「トゥクタミシェワが五輪に行きたいという願望と同じように、少なからずポイントも待っている。誰も何も言わなくても、それは理解しているという意味ではない」と採点に文句をつけた同氏は、こう続けた。
「アンナのことは尊敬してるけど、4年前からのコンテンツを演じて、4回転ジャンプを3本、トリプルアクセルをクリーンに跳んだ状態で、ソフィア・サモデルキナを打ち負かしていれば正当だろう」
これにエテリ組の振付師アレクセイ・ゼレズニャコフ氏も黙っていない。「誰が優れているかは感情ではなく、計算することが出来る。みんなシェルバコワが4回転に失敗したと言う。けどトゥクタミシェワだってアクセルで失敗してなかった?」と問い、雑音を一蹴した。
「構成点が過大評価されていると思いますか?彼女は構成どおりに滑っていて、過大評価はされていない」
熾烈な五輪代表枠を争うロシア女子。この採点を巡る不満の声は、国内のレベルの高さを物語っていると言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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