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「4回転で転んだのに」会見でシェルバコワを非難した記者にコストルナヤが苦言!「どうして選手に不満を言うの?」

THE DIGEST編集部

2021.12.30

ジャンプで転倒も高得点を得たシェルバコワ(左)に非難の声が殺到。これにコストルナヤ(右)が擁護した。(C)Getty Images

ジャンプで転倒も高得点を得たシェルバコワ(左)に非難の声が殺到。これにコストルナヤ(右)が擁護した。(C)Getty Images

 女子フィギュアスケート界を席巻するロシア。その熾烈な代表選考となる国内選手権が12月23~25日に行なわれ、ショートプログラム(SP)で首位のカミラ・ワリエワがフリースケーティング(FS)でも圧巻の演技を披露。合計283.48点で初のタイトルを手にした。

 優勝した15歳以外には、SP5位と出遅れたアレクサンドラ・トゥルソワがFSで挽回し2位に食い込んだ。昨シーズンの世界選手権女王のアンナ・シェルバコワはFSではジャンプで2度転倒も、158.10点で合計239.56点の3位となった。また、元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワはFSでは好演技を見せるも153.12点になり、総合7位に終わった。

 五輪代表の夢がほぼ消えたトゥクタミシェワ。FSではシェルバコワが失敗していたにもかかわらず、5点近く上回っていることに国内では波紋を呼んでいる。その騒動に他でもないシェルバコワも胸を痛めているようだ。

 ロシア・メディア『sports.ru』によれば、手の骨折で今大会をやむを得ず欠場したアリョーナ・コストルナヤがシェルバコワに変わって想いを代弁したと伝えている。
 
 同メディアによれば、「FSの後の会見で、記者はシェルバコワに間違った質問をしていた」と切り出したコストルナヤは、「ここにはリーザ(トゥクタミシェワの愛称)が来るべきだったとか、リーザの方が良いスケートしていたとか、あなたは4回転で転んだのにどうしてあなたなのか?」と記者が暴言を吐いていたと明かし、次のように続けた。

「アンナの反応を見て彼女は少し傷ついていたようだ。なぜ選手に対してクレームを言うの?選手は自分の仕事をしているだけなのに。それ以外の部分は彼女の問題ではない」

 そして「この質問者は、わざと嫌がらせで非難し挑発的な質問を繰り返した。なぜこんな質問がされるのか理解できない。こんなことしていたら選手がメディアに答えなくなるだけ。誰も傷つかず、非難されず、正しく答えられるほうが良い」と訴えた。

 熾烈を極めた代表選考だけに、メディアやファンの気持ちが過剰なまでに入り込んだ結果なのかもしれない。だが、コストルナヤが投げかけるようにメディアと選手の良好な関係づくりについては、あらためて考えていく必要がある。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】ワリエワ、トゥルソワら北京五輪を席巻しそうなロシア女子フィギュアスケーターを特集!
 

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