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格闘技・プロレス

“ホントに強かった”竹下幸之介が青木真也との延長突入の熱戦を制す!「あの2人にしかできない」メインの凄み【DDT】

どら増田

2022.01.04

青木との攻防戦を制した竹下。新春の初戦をこれ以上にない形で制した。(C)DDT

青木との攻防戦を制した竹下。新春の初戦をこれ以上にない形で制した。(C)DDT

 1月3日、「DDTプロレス」が、後楽園ホールで年始大会「DDT25周年開幕スペシャル!全席3000円興行!!」を開催。メインイベントではKO-D無差別級王者・竹下幸之介がDDT EXTREME王者の青木真也を延長戦の末に撃破し、新春初戦で幸先いいスタートを切った。

 竹下と青木の2年半ぶりの一騎打ちは、グラウンドでの極め合いが続いたが、両者ともにディフェンスが堅く、決め手を欠く。そして終盤に竹下は三角絞めで絞め上げたが15分時間切れのゴングが鳴った。これに2人とも納得はできず、試合続行を要望し5分の延長戦に突入した。

 青木は飛びつき逆十字、ワキ固めで攻め立てるも、竹下は場外にエスケープ。そこに青木がトペを敢行するも、これをキャッチした竹下は場外で垂直落下式ブレンバスターを見舞った。ダメージの大きい青木を強引にリングに入れた竹下はジャーマンからPlus Ultraを炸裂。さらにキムラロックも決めてギブアップを奪った。

 試合後、青木が「高くて、強くて、深くて、厚かった。ホントに強かった。オマエがいるから、ここはメジャーだ」と言うと、竹下は「またやりましょう」と呼応。熱戦を繰り広げた両雄はガッチリと握手を交わした。

 その後、リングに残った竹下は「DDT、今年で25周年。10年前、15周年の日本武道館で僕はデビューしました。20周年のさいたまスーパーアリーナでは、チャレンジャーでメインイベントに立ちました。そして、25周年は両国国技館。チャンピオンとしてリングに立つことができます」とマイク。そこに新生バーニングを始動させた遠藤が現れ、「竹下、俺が今ここにいる理由、オマエならわかるよな。DDT25周年、3年ぶりの両国のメインイベント。俺しかいないだろ。オマエの答えを聞かせてくれ」と問い掛けた。

 これに竹下は右手を差し出して対戦要求を受諾。両者の意向を踏まえ、今林久弥GMが両国での竹下VS遠藤のKO-D無差別級選手権を決定した。この2人による同王座戦は19年7月15日、大田区総合体育館大会以来、3年ぶりとなる。
 
 バックステージで竹下は「延長戦になってから、青木真也もプロレスラーとして向き合ってきた。プロレスラーとしてギブアップが取れた。(遠藤とは)17年の両国、19年の大田区で両方とも僕が勝ってて。そのときより圧倒的に進化したと思ってる」と次戦の必勝を期した。

「竹下幸之介にしか進めない道を歩んできてると思ってるから、負ける要素はない。25周年の記念試合で自団体でやるとなったら、遠藤選手以外いないんじゃないですかね。防衛して恩返したい」

 一方で遠藤は「挑戦表明するなら、ここしかないと思ってリングに立ちました。5年前の両国の20周年で竹下とタイトル戦をやって勝てなかった。この5年間、ダムネーション、バーニングをやってきて、ムダじゃなかったというのを3月20日に証明します」とベルト獲りとライバル対決へ気を引き締めた。

 なお、年始大会を終えた高木三四郎社長は「メインはあの2人にしかできない試合だった。青木さんが言った『メジャーだよ』という言葉には重みを感じた。遠藤が出てきて、『それしかないよな』って。25年の歴史のなかで、今のDDTは竹下、遠藤で回ってると思ってるんで。19年の大田区でやって以来ですけど、竹下も遠藤も、あの頃とは違うと思ってるし、この2人が25周年のメインを飾るのは、自分自身も見たいです」と、賛辞を送っている。

◆DDTプロレス◆
『DDT25周年開幕スペシャル!全席3000円興行!!』
2022年1月3日
東京・後楽園ホール
観衆 725人(超満員札止め)
▼DDT25周年開幕記念スペシャルシングルマッチ 15分一本勝負
△竹下幸之介(時間切れ引き分け)青木真也△
▼延長戦 5分一本勝負
○竹下幸之介(2分16秒 キムラロック)青木真也●

文●どら増田

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