格闘技・プロレス

三浦孝太の参戦に「否定的だった」朝倉未来。カリスマ戦士が語った若武者への期待「今後はすごくいばらの道」

THE DIGEST編集部

2022.01.08

デビュー戦でしっかりと白星を飾った三浦。その勝利を朝倉が分析した。(C)RIZIN FF

 堂々たるパフォーマンスだった。昨年の大みそかに行なわれた「RIZIN.33」で、MMAデビューを飾った三浦孝太(BRAVE)だ。

 元サッカー日本代表FWの三浦知良を父に持つ三浦は、そのポテンシャルを遺憾なく発揮した。試合開始とともに殴りにかかってきたYUSHIの"先制攻撃"を巧みにいなすと、ギロチン、三角締めからの腕十字という華麗な寝技で締め上げる。そして、最後は渾身のサッカーボールキックを炸裂。続けざまに右ストレートを当て込んでTKO勝利を飾った。

 ニューヒーローの到来を予感させた。そんな19歳に、数多の死地をくぐり抜けてきたRIZIN戦士も興味津々だ。同大会で斎藤裕(パラエストラ小岩)にリベンジを果たした朝倉未来(トライフォース赤坂)だ。

 1月7日に自身のYouTubeチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」を更新したカリスマ格闘家は、三浦のデビューについて「(RIZINは)自分の実力で上がってきている選手たちが多いなかで、お父さんが凄い人でその名前で出てきて、僕は(参戦に)否定的ではった」と正直に告白。そのうえで「でも、あれだけプレッシャーもあるなかで出場して、シンプルに頑張っている」と、寮で暮らしながら真剣に格闘技と向き合う若武者の姿勢を認めた。

 しかし、総合格闘技の酸いも甘いも知る朝倉は、「今後はすごくいばらの道だと思うんですよね」と話した。
 
「最初からあんな映し出され方をされて、世間の期待もすごいことになっちゃう。自分の実力と期待が比例していけばいいと思うんですけど、格闘技はなかなか難しい世界。だから、ここからの未来が大変だと思う」

 それでも「頑張ってもらいたい」と期待を寄せた朝倉は、「彼がRIZINで実力もつけてスターになって、新世代になれば、俺たちも次を任せられる一人になる可能性はある」と展望した。

 朝倉が危惧する「世間の期待」に対する懸念は本人も十分に承知の上だ。デビュー戦後の会見で「いまは自分の名前が父親ありきで使われるのは実力がないから仕方がない。全然、望むところ。実績で上り詰めきたわけじゃない。今とにかく練習したい」と宣言している。

 この先、三浦は日本格闘界を代表するスターとなれるのか。大いに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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