11月7日にさいたまスーパーアリーナで開催されるボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝で、日本人ファイターで、WBA・IBF王者の井上尚弥が、フィリピン人のWBAスーパー王者ノニト・ドネアと対戦する。
勝者が“軽量級最強”の称号を手にする世紀の一戦というだけあって、注目度は高い。しかし、我々が気になるのは、やはり井上が勝てるのかどうかだろう。
通算18戦無敗。そのうち16試合でノックアウト(KO)勝ちを収めている井上は、このバンダム級のWBSSでも、一回戦でファン・カルロス・パヤノを1R、続く準決勝でもエマヌエル・ロドリゲスを2RでKOするなど、周囲を驚かせる圧倒的なプレゼンスを見せつけている。
だが、立ちはだかる壁も容易に崩せるわけではない。通算40勝5敗のドネアも、持ち前のハードパンチを武器に、一回戦のライアン・バーネット戦で4Rでのテクニカルノックアウト(TKO)勝ちを収めると、準決勝のステフォン・ヤング戦ではKO勝利を挙げている。
一部では、井上の10歳年上である36歳のドネアが不利と見る向きが強まっている。しかし、元NABF北米スーパーフェザー級王座で、ドネアのトレーナーを務めた経験も持つロベルト・ガルシアは、フィリピン・メディア『Phil Star』の取材で「年齢差は関係がない」と断言している。
「どれだけオッズでイノウエが有利であろうとも、ノニトにも勝つチャンスはある。一度でも彼の左フックが炸裂すれば、勝負は終わる。ノニトは118ポンド(約53.5キロ=バンタム級のリミット)で最も危険だと思う」
さらに「118ポンドでノニトにとって最高の状態になれる。経験も豊富だし、イノウエも味わったことがないはず」とも続けたガルシアだが、井上の能力に対しても賛辞を贈っている。
「しかし、誤解はしないでほしい。イノウエが弱いとは言っていない。彼の本気は凄まじいし、ハードパンチはとても強烈だ。どちらにとっても簡単な戦いになることはないだろう」
果たして、井上は百戦錬磨のドネアに勝利し、快哉を叫ぶことができるのか。運命のゴングが待ち切れない。
構成●THE DIGEST編集部
勝者が“軽量級最強”の称号を手にする世紀の一戦というだけあって、注目度は高い。しかし、我々が気になるのは、やはり井上が勝てるのかどうかだろう。
通算18戦無敗。そのうち16試合でノックアウト(KO)勝ちを収めている井上は、このバンダム級のWBSSでも、一回戦でファン・カルロス・パヤノを1R、続く準決勝でもエマヌエル・ロドリゲスを2RでKOするなど、周囲を驚かせる圧倒的なプレゼンスを見せつけている。
だが、立ちはだかる壁も容易に崩せるわけではない。通算40勝5敗のドネアも、持ち前のハードパンチを武器に、一回戦のライアン・バーネット戦で4Rでのテクニカルノックアウト(TKO)勝ちを収めると、準決勝のステフォン・ヤング戦ではKO勝利を挙げている。
一部では、井上の10歳年上である36歳のドネアが不利と見る向きが強まっている。しかし、元NABF北米スーパーフェザー級王座で、ドネアのトレーナーを務めた経験も持つロベルト・ガルシアは、フィリピン・メディア『Phil Star』の取材で「年齢差は関係がない」と断言している。
「どれだけオッズでイノウエが有利であろうとも、ノニトにも勝つチャンスはある。一度でも彼の左フックが炸裂すれば、勝負は終わる。ノニトは118ポンド(約53.5キロ=バンタム級のリミット)で最も危険だと思う」
さらに「118ポンドでノニトにとって最高の状態になれる。経験も豊富だし、イノウエも味わったことがないはず」とも続けたガルシアだが、井上の能力に対しても賛辞を贈っている。
「しかし、誤解はしないでほしい。イノウエが弱いとは言っていない。彼の本気は凄まじいし、ハードパンチはとても強烈だ。どちらにとっても簡単な戦いになることはないだろう」
果たして、井上は百戦錬磨のドネアに勝利し、快哉を叫ぶことができるのか。運命のゴングが待ち切れない。
構成●THE DIGEST編集部