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格闘技・プロレス

39歳ドネアの“怪物退治”に期待は膨らむ。米メディアが井上尚弥との再戦を切望「スポーツ界で最高の闘いになる」

THE DIGEST編集部

2022.01.16

2019年の初対決では井上(右)にわずかに及ばなかったドネア(左)。それ以来、彼はずっとリベンジの時を待ちわびている。(C)Getty Images

2019年の初対決では井上(右)にわずかに及ばなかったドネア(左)。それ以来、彼はずっとリベンジの時を待ちわびている。(C)Getty Images

 ボクシング史に語り継がれるであろうライバルマッチへの期待が膨んだ。現地時間1月14日に地時間1月14日、米ボクシング専門メディア『Round by Round Boxing』は「レガシーに残る現在最高のファイターたち」と銘打った特集記事を掲載し、各階級の名だたるスターたち13人を選出した。

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 当代屈指の猛者たちが列挙されるなかで異彩を放ったのが、WBCバンタム級王者のノニト・ドネア(フィリピン)だ。昨年5月にノルディーヌ・ウバーリ(フランス)を撃破し、王座再戴冠を果たした“フィリピンの閃光”は、同年12月に行なわれたレイマート・ガバリョ(フィリピン)との防衛戦にも勝利。39歳となっても微塵も衰えを感じさせていない。

 いまもなお意気軒昂なベテラン戦士が期待されているのは、因縁のライバルである井上尚弥(大橋ジム)との再戦だ。

 2019年11月に行なわれたWBSS決勝で、経歴では下回る日本のモンスターと対峙。互いに激しく打ち合った攻防戦は12回のフルラウンドにまでもつれ込んだ末に、3-0で井上が判定で制していた。

 井上の名を世界に知らしめた一戦に敗れたドネアは、そこからリベンジの時を待ち続けた。そして昨年に失ったベルトも取り戻し、統一戦の開催を希望する日本の偉才とふたたび拳を交わす権利を得たのだ。

 もはや両雄の対戦に障壁はなく、多くのファンや識者がリマッチを希望している。それだけに『Round by Round Boxing』も「偉大なるドネアはキャリア再生の真っ只中にあり、39歳でありながら、いまが全盛期に見えるとも言われている。そんな彼が次に目指すべきものは誰もが知っている。イノウエだ」と主張する。
 
「ドネアvsイノウエ2。この試合は、今のスポーツ界で最も優れた闘いのひとつになるだろう。この3本のベルトを懸けた闘いは、現在の両者の好調ぶりからするに、見事だった第1戦よりも、さらに良いものになるかもしれない」

 文字通りのビッグマッチを実現させるうえで「ドネアの年齢を考えれば、無駄できる時間はない」とする同メディアは、こうも論じてみせる。

「39歳のベテランがイノウエのようなパウンド・フォー・パウンドでも極上のレベルにあるファイターを破り、3つのベルトを統一した場合、いったいどうなってしまうのだろうか。少なくともその勝利がドネアのキャリアにとって最高のものになるは言うまでもない」

 昨年12月のガバリョ戦後に「イノウエとの再戦こそが、私たちが探し求めているものであり、チームの明確な目標でもある」と宣言していたドネア。一部で今年4月の実現が囁かれる大一番は、まさに世界待望の一戦となるだけに、期待せずにはいられない。

構成●THE DIGEST編集部
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