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フィギュア

「表彰台の真ん中に」銀メダルという快挙達成後に“かなだい”が覗かせた、さらなる野心「自分たちはもっとできる」【フィギュア四大陸選手権】

THE DIGEST編集部

2022.01.22

演技を終えたふたりには会場からも大きな拍手が送られていた。(C)International Skating Union

演技を終えたふたりには会場からも大きな拍手が送られていた。(C)International Skating Union

 現地時間1月21日、国際スケート連盟(ISU)が主催するフィギュアスケート四大陸選手権がエストニアのタリンで2日目を迎え、アイスダンスのフリーダンス(FD)が行なわれた。

 リズムダンス(RD)でミスがありながらも2位で折り返した日本の村元哉中・高橋大輔組は最終の第2グループで演技し、FD109・48点、総合181・48点というスコアを獲得。日本勢として最高位の2位でフィニッシュした。

 同大会で、村元はクリス・リードと組んだ際の2017-18シーズンに銅メダルを獲得、高橋はシングル時代に優勝1回を含む4度表彰台に上がっている。ふたりにとって縁のある大会で残した成績は、日本フィギュアスケート界における快挙といえる。

 だが、村元、高橋はFD後に「悔しさが残る」とコメント。RDでは転倒、FDではレベルの取りこぼしがあった。村元は「嬉しいけれど、まだまだ自分たちはできる。世界と、もっと上のレベルと戦いたいのかなという気持ちを実感している」と述べた。

 また、高橋は「今シーズン、やっと世界と戦える機会に恵まれて、NHK杯で『やっていける』と思ってからここまで、本当にアッという間だった」と振り返った。
 
「ここ(タリン)に入ってから、RDで出来は完璧ではなくても2位に入って、表彰台を意識できるところからFDにのぞむという緊張感の高い中で、シングル時代にメダルを狙っているときに味わった緊張を懐かしく思った。けれど、アイスダンサーとしてはまた違う気持ち、緊張も味わった。

 昨シーズンから考えたら、表彰台なんて考えられなかった。だからこそ銀メダリストになれた嬉しさはある。けれど、完璧な演技ができなかったことが、ちょっと悔しい。そう思う自分にビックリしている。いろんな気持ちを味わえた、僕にとって特別な大会になりました」

 ちなみに、記者会見では、海外メディアの記者から来シーズンの意向を尋ねる質問を受ける場面も。これまでに日本のメディアからも度々受けている質問に高橋は「まず世界選手権に集中して、それが終わったら、ふたりで真剣に話し合おうと思っている」と答えたが、このようにも付け加えた。

「今シーズン、結果だけを見ればシルバーコレクターみたいになっている。だからこそ、ゴールドメダル、表彰台の真ん中に立ちたいという気持ちも芽生えてきているし、ふたりでいろんなプログラムをやってみて、色んな景色を見られるんじゃないかという欲が出てきているのは感じている。どうなるかなと思っているけれど、この先も楽しみなのかなとも思う」

 優勝は逃したものの、日本のアイスダンサーの存在感を示したと言えるだろう。次なる舞台はフランス。世界選手権というさらにレベルの高い舞台で、”かなだい”の奮闘が見られるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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