北京冬季五輪の開幕が目前だ。数えきれない程、見どころが多い今大会、３回目の五輪となる、スキージャンプ女子の高梨沙羅へは、今回も多くの期待が寄せられている。

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　今シーズンもワールドカップで勝利を記録した小柄な“レジェンド“へは、日本人ファンはもちろん、スキージャンプの本場、欧州でも注目度は高い。ポーランドメディア『Interia』では北京五輪を前に高梨の特集記事を組み、これまでのキャリアや、人柄なども紹介する内容のトピックを配信している。

「最もタイトル獲得の多い女子スキージャンパーは、北京オリンピックで夢の金メダルを獲得することができるのだろうか」とのテーマが掲げられた同記事は、「サラ・タカナシは、史上最も成功した女性スキージャンパーである」と評し、続けて「これまで４度のワールドカップ総合優勝を果たしており、この記録と並ぶ選手は男子のマッチ・ニッカネンとアダム・マリシュだけだ」と、高梨の国際舞台での偉業を讃えている。
  　五輪イヤーの2021-2022シーズンは、１月１日にスロベニア・リュブロで行なわれたW杯第９戦で今シーズン初優勝を飾り、通算61勝目を挙げて自身の持つ最多勝利記録を更新。前人未踏の領域を進み続けている。本人も意識するテレマークなどの課題は残るものの、同メディアは「金メダル候補のひとり」と紹介し、「北京でもチャンスはある」として、勝利の可能性を論じている。

　記事では他に、「2014年のソチ五輪４位、2018年平昌五輪で銅」といった過去のオリンピックでの成績や、「スポーツ技術は小学生時代に学んでいたバレエでバランス感覚と体の柔軟性を鍛えた」「語学力も備えており競技中に通訳を必要としていない」と、本人のエピソードや人となりなども紹介している。

　10代の頃より、「世界王者」としてその名を轟かせてきた高梨。25歳にして、３度目のオリンピックの舞台で、注目を集めることは間違いないだろう。自身が納得できるパフォーマンスを発揮してくれることを、願わずにいられない。

構成●THE DIGEST編集部

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