男女ともに充実の陣容がそろった。
北京五輪に臨むスピードスケート日本代表はこう表現することができる。
【画像】日本が誇る美人姉妹!スピードスケーター・髙木菜那&美帆を特集!
前回の平昌五輪では500m、チームパシュート、マススタートで金メダル、1000mと1500mで銀メダル、1000mで銅メダルと計6個のメダルを獲得した女子は第一人者が健在だ。
500mで金、1000mで銀メダルに輝いた小平奈緒は、平昌の後、股関節の違和感に長期間苦しんできだが、昨シーズンの途中からフィジカル面の強化に再度取り組むなど対策を施し、今シーズンは回復傾向にある。ワールドカップでは開幕戦で2位、2戦目で優勝と結果でもそれを示し、4度目の五輪代表に選ばれた。1000mと合わせ2種目に出場する。
もう1人の主軸、高木美帆は順調そのもの。今大会では日本選手団主将も務める彼女は、平昌ではチームパシュート金メダルのほか1500mで銀、1000mで銅と同一大会ですべての色のメダルを獲得した。
その後も高いレベルで安定感を誇るばかりか500mや3000mでも実績をあげ、5種目で代表選出。500mを含めての5種目代表は、1992年アルベールビル五輪の橋本聖子以来、34年ぶりのことだ。しかもどの種目も世界上位の力を備えている。世界屈指のオールラウンダーと言ってよい。
その中でも軸となるのが世界記録を保持する1500m。悲願の個人種目での金メダルを狙う。またチームパシュートでもエース格としての活躍が期待される。
高木美帆の姉で、平昌五輪ではマススタート、チームパシュートと2つの金メダルを手にした高木菜那も代表に名を連ねた。この両種目と1500mの計3種目に出場、すべての種目で表彰台に上がることを目標にする。
一方、平昌五輪ではメダルのなかった男子にも楽しみな選手たちがいる。特に500mの新濱立也、森重航、村上右麿だ。
新濱は現在25歳。平昌五輪のときは代表選考会で4位に終わり、五輪切符を手にすることはできなかった。その悔しさをばねに翌シーズンに飛躍を遂げる。ワールドカップ初優勝、世界選手権銀メダルなど好成績を残した。身長183cmと日本選手としては大柄な体格をいかしたパワフルな滑りに加え、課題とするコーナーワークも身につけてきたのが好成績の理由だ。今シーズンもワールドカップで優勝するなど世界トップクラスにいることをあらためて示している。
今シーズン、台頭したのが21歳の森重。ワールドカップに初参戦すると優勝を含め表彰台に3度上がった。新濱と森重は北海道別海町出身。同じスケート少年団で育った先輩と後輩でもある。新濱と森重は1000mにも出場する。
森重と対照的なのが29歳で初めてのオリンピックとなる村上だ。ワールドカップで優勝したのも27歳になってからだが、着実に地力を上げてきたからこそ掴めた初代表だと言える。定評のあるスタートダッシュは見ものだ。
かつては「お家芸」とも言われた男子500mだが、2010年バンクーバー五輪を最後に、メダルを獲得できていない。3人には復権の期待もかかる。また誰もが優勝争いに絡んでおかしくない力を秘めている。海外のライバルも少なくないが、それぞれの過程を経てつかんだ大舞台での、すべての思いを込めた滑りで上位進出を目指す。
近年、活躍を見せてきた女子に加え、男子も上昇傾向にある中で迎える北京五輪。平昌五輪を上回る好成績を期待したい。
文●松原孝臣
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前回の平昌五輪では500m、チームパシュート、マススタートで金メダル、1000mと1500mで銀メダル、1000mで銅メダルと計6個のメダルを獲得した女子は第一人者が健在だ。
500mで金、1000mで銀メダルに輝いた小平奈緒は、平昌の後、股関節の違和感に長期間苦しんできだが、昨シーズンの途中からフィジカル面の強化に再度取り組むなど対策を施し、今シーズンは回復傾向にある。ワールドカップでは開幕戦で2位、2戦目で優勝と結果でもそれを示し、4度目の五輪代表に選ばれた。1000mと合わせ2種目に出場する。
もう1人の主軸、高木美帆は順調そのもの。今大会では日本選手団主将も務める彼女は、平昌ではチームパシュート金メダルのほか1500mで銀、1000mで銅と同一大会ですべての色のメダルを獲得した。
その後も高いレベルで安定感を誇るばかりか500mや3000mでも実績をあげ、5種目で代表選出。500mを含めての5種目代表は、1992年アルベールビル五輪の橋本聖子以来、34年ぶりのことだ。しかもどの種目も世界上位の力を備えている。世界屈指のオールラウンダーと言ってよい。
その中でも軸となるのが世界記録を保持する1500m。悲願の個人種目での金メダルを狙う。またチームパシュートでもエース格としての活躍が期待される。
高木美帆の姉で、平昌五輪ではマススタート、チームパシュートと2つの金メダルを手にした高木菜那も代表に名を連ねた。この両種目と1500mの計3種目に出場、すべての種目で表彰台に上がることを目標にする。
一方、平昌五輪ではメダルのなかった男子にも楽しみな選手たちがいる。特に500mの新濱立也、森重航、村上右麿だ。
新濱は現在25歳。平昌五輪のときは代表選考会で4位に終わり、五輪切符を手にすることはできなかった。その悔しさをばねに翌シーズンに飛躍を遂げる。ワールドカップ初優勝、世界選手権銀メダルなど好成績を残した。身長183cmと日本選手としては大柄な体格をいかしたパワフルな滑りに加え、課題とするコーナーワークも身につけてきたのが好成績の理由だ。今シーズンもワールドカップで優勝するなど世界トップクラスにいることをあらためて示している。
今シーズン、台頭したのが21歳の森重。ワールドカップに初参戦すると優勝を含め表彰台に3度上がった。新濱と森重は北海道別海町出身。同じスケート少年団で育った先輩と後輩でもある。新濱と森重は1000mにも出場する。
森重と対照的なのが29歳で初めてのオリンピックとなる村上だ。ワールドカップで優勝したのも27歳になってからだが、着実に地力を上げてきたからこそ掴めた初代表だと言える。定評のあるスタートダッシュは見ものだ。
かつては「お家芸」とも言われた男子500mだが、2010年バンクーバー五輪を最後に、メダルを獲得できていない。3人には復権の期待もかかる。また誰もが優勝争いに絡んでおかしくない力を秘めている。海外のライバルも少なくないが、それぞれの過程を経てつかんだ大舞台での、すべての思いを込めた滑りで上位進出を目指す。
近年、活躍を見せてきた女子に加え、男子も上昇傾向にある中で迎える北京五輪。平昌五輪を上回る好成績を期待したい。
文●松原孝臣
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