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格闘技・プロレス

なぜスターダムに乱入?世羅りさが語るジュリアとの“遺恨”と野望「やりたくない人とデスマッチをやるほど落ちてない」

萩原孝弘

2022.02.03

世羅(右端)を筆頭としたユニット「プロミネンス」。彼女たちはなぜスターダムに乗り込んできたのか。その意図を訊いた。

世羅(右端)を筆頭としたユニット「プロミネンス」。彼女たちはなぜスターダムに乗り込んできたのか。その意図を訊いた。

「せいぜいプロミネンスの恐怖に怯えていろって感じですよ」

 2022年の女子プロレス界を賑やかしている“モンスターユニット”のリーダーを務める世羅りさは、「宇宙一煌めくプロレスリング」を掲げるスターダムに向かってこう言い放った。

 昨年いっぱいでアイスリボンを退団した世羅、柊くるみ、宮城もち、藤田あかね、鈴季すずは、ハードコア&デスマッチユニット「プロミネンス」を結成した。そして1月16日にプレ旗揚げ戦を成功させ、フリーとして各団体への参戦を続けているなか、目を付けたのが、“旬”のスターダムだった。

 1月29日に行なわれた名古屋大会の第1試合後、プロミネンスの5人がリングをジャック。リーダーを務める世羅は、かつてアイスリボンで奮闘しあったジュリアを呼びつけて堂々と宣戦布告。はたして大乱闘に持ち込んだ。

 なぜ世羅はスターダムに照準を絞ったのか。「『いろんな団体に乗り込んでいきたい』と言ったからにはスターダムを選ばないのは嘘かなと。外から見てても一番盛り上がってる感じはしますしね」と分析する彼女は、新日本プロレスと同じ親会社を持つ業界最大手団体に向け、「ぶっ潰したい欲は出てきますよね」と舌舐めずりをしながら語る。
 

 しかし、世羅は冷静である。「おいジュリア、聞いてんだろ。出てこいや」と、リング上で因縁浅からぬ名前を口にした彼女だが、「(ジュリアは)過去に同じ団体にいた選手ですから。突然いなくなってどうしたのかと思えば、楽しそうにスターダムで試合してるから、噛み付きたくなった次第です」と振り返る。

 一方で全く感情が揺さぶられていないわけではない。あの日、リングで鈴季が「お前が私を裏切ってからあの団体、どんどんボロが出て、いまじゃあの始末だよ! 私はお前のことを信じてたのに……。私にどんだけ迷惑かけたかわかってんのかコノヤロー」とジュリアへの思いの丈を涙ながらにぶつけ、大乱闘に発展した。それはSNS上でも小さくない話題となった。

 世羅は、「一番ジュリアに思い入れがあるのは鈴季すずですからね。彼女はジュリアのことを姉と慕い、寮で寝食を共にしたり、ずっと一緒にいましたから。そんな人が突然いなくなったら裏切られたと思うのも当然」と盟友の心中を察し、プロミネンスのリーダーとして「ジュリアvs鈴季すずは是非とも叶えて頂きたい」と遺恨精算、ケジメの一戦を熱望した。

【動画】「どんだけ迷惑かけたかわかってんのか!」――涙の絶叫にジュリアは何を想う。すずとの乱闘シーンをチェック
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