４年に一度の冬の祭典であるオリンピックが、北京にて２月４日に開幕する。開会式に先立ち、すでに多くの選手が現地入りを果たしているなか、フィギュアスケート男子シングルで３連覇を狙う羽生結弦の入国が未だ確認されず、不安を募らせる現地の声が次第に大きくなっている。

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　宇野昌磨や鍵山優真は２日に現地入り。しかし日本のエースの姿のみが確認できていない状況に気を揉むファンは多いようで、中国のSNS『微博（ウェイボー）』では「ハニュウがまだ現れない」「世界中がユヅル・ハニュウを探している」などとトレンド入りするほどだ。

　中国メディア『新浪体育』では「２日、会場の首都体育館では五輪連覇するユヅル・ハニュウを多くの記者が待っていたが姿を現さなかった」と報告したうえで、「当初は男子シングルのグループ５では、ユヅル・ハニュウを含む６名が練習予定だったが、リンクに上がったのは２人だった」と綴った。
  　３日の日本選手団が会見を開いた際には、中国国営放送局『CGTN』の記者が羽生の入国について質問。これには伊東秀仁団長は、「残念ながら渡航に関する詳細、個別な回答についてお答えすることはできない。まだ会場には入っていないと思う。それだけしかお答えできない」と受け流していた。

　羽生の状態を心配するのは中国メディアだけではない。台湾メディア『ETtoday新聞雲』では、「ユヅル・ハニュウは現れていない」と伝えたうえで、「スケートの王子は個人戦のみで５日か６日まで北京に到着しない可能性がある」と８日の個人ショートプログラム（SP）に合わせて、移動すると見込んでいる。

　４回転半ジャンプを成功させようと集中する27歳は、無事に中国にたどり着くだろうか。日本のエースを信じて、今はそっと見守りたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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