初出場とは思えない堂々たる演技だった。

　２月６日、フィギュアスケートの団体戦の決勝１種目目の男子フリースケーティング（FS）が行なわれ、日本の鍵山優真が自己ベストを大きく上回る208.44点を獲得。２位に差をつける首位に立った。

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　演技後に「今日は新しい構成でいい感触を掴めた」と自信を口にした18歳は、躍動感のあるパフォーマンスを見せつけた。冒頭４回転サルコーに続いて、公式戦初投入となる４回転ループに挑戦すると、オーバーターンながらも回転が十分に足りた着氷。これで勢いに乗った鍵山は、４回転トゥループ＋オイラー＋３回転サルコー、３回転フリップ＋３回転ループ、トリプルアクセルとジャンプ要素はすべて成功させた。

　スピンもレベル４で揃え、日本に10点をもたらした。そんな若き逸材のパフォーマンスには、海外メディアも賛辞を惜しまない。海外フィギュアスケート専門サイト『Golden Skate』は、「なんというスケーティングで、なんという得点だ！ ユウマ・カギヤマの素晴らしい五輪デビューを飾った。2021年の世界選手権2位がフリーで釘付けとなる演技を披露した！」と公式ツイッターで絶賛した。 　また、アメリカの名物アナリストであるジャッキー・ウォン氏も、「素晴らしい」と鍵山に対する持論を展開した。

「もしも、あなたが、日本のユウマ・カギヤマがメダル候補、いや金メダル候補ではないと考えているならば、その考えを改めて、彼を（候補であると）信じるべきだ」

　現地時間２月８日に行なわれるショートプログラム（SP）が行なわれるシングルに向けても弾みをつけた鍵山。世界が熱視線を送る檜舞台で、鮮烈な輝きを放ったティーンエージャーから目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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