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笑顔はじける大勝! 絶妙ショット連発の日本が中国から10点を奪って4連勝「無駄な経験なんて何ひとつない」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.14

狙い通りのショットをいくつも繰り出した日本。中国を寄せ付けずに勝ち切った。(C)Getty Images

 2月14日、北京五輪のカーリング女子1次リーグ第5戦が行なわれ、日本代表のロコ・ソラーレは中国と対戦。10-2で勝ち切った。

 1次リーグは3連勝で勢いに乗る日本。この日は、第3エンドにサードの吉田知那美と、スキップの藤澤五月が、相手のガードストーンの裏にストーンを回り込ませるカム・アラウンドを見事に成功させ、3点をゲット。ビッグエンド(3点以上を奪うこと)を作った。
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 ここで余裕ができた日本は、不利とされる先攻となった第4エンドに1点をスチール。つづく第5エンドも先攻となったが、鈴木夕湖が正確なドローショットで円の中にストーンを貯めると、藤澤が最後の1投でガードストーンをかわしながら中国のナンバースリーをはじき出す絶妙なショットを炸裂。今度はスチールでビッグエンドに成功して3点を加点した。

 ショット成功率62%と精度が上がらない中国を尻目に2日前のROC(ロシアオリンピック委員会)との試合で悩まされた氷状況を「そんなに曲がらない」と確認しあった日本。そのショット精度は85%を超えていった。
 
 第6エンドに1点を返されて迎えた第7エンドに2点を奪取。ここで勢いを加速させると、第8エンドにスチールで1点を加点すると中国がコンシードを宣言。巧みなアイスリーディングで主導権を握り続けた日本は、狙い通りの試合運びで、1次リーグの対戦戦績を4勝1敗とした。

 難しい氷面状況を読み切って、絶妙なショットを連発したロコ・ソラーレ。試合後のフラッシュインタビューで吉田知那美は、試合前にストーンの研磨が行なわれたことをふまえてうえで、「4年前の平昌五輪で私たちはそこで(ストーンの研磨後)大きな失敗をしてくれていた。なので、4年前の私たちの失敗がこの試合にすごく活きた。本当に無駄な経験なんて何ひとつないんだなって思った」と笑顔で振り返った。

構成●THE DIGEST編集部

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