現地時間2月17日、イタリアセリエAで2021-22レギュラーシーズン後半第11節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがホームでペルキンエルメル・モデナと対戦。セットカウント2-3(25-21、21-25、21-25、27-25、10-15)でフルセットの末、僅かに及ばす悔しい黒星となった。
【PHOTO】しなやかに舞う! 日本男子バレーが誇る“エース”石川祐希の厳選メモリアルフォトを一挙公開!
ミラノはチステルナ戦の勝利で連敗脱出を果たして5位に浮上。4位モデナとの勝点差を「6」としてこの日の対戦を迎えた。チーム念願のトップ4入りには、立ちはだかる4強の壁を撃破することが不可欠。コッパ・イタリア準々決勝で2位チヴィタノーヴァを倒し、首位ペルージャとの直近の対戦を肉薄する内容で終えて挑んだこの試合に石川は先発で出場した。
第1セット序盤に味方の好守を生かして自身最初の得点を挙げた石川は、フェイントの後に自身のレセプションからストレートを叩き込み2連続得点。さらに効果的なサーブと絶妙なディグで追加点を引き出し、ブロックアウトを狙った一打でリードを7点とする。終盤、リオ五輪金メダリスト、ブルーノ・レゼンデ(ブラジル代表)のサーブに苦慮して追い上げを許したミラノだったが、石川のディグがセットポイントを呼び込み逃げ切りに成功した。
第2、第3セットでもシーズン前半戦に完敗を強いられた相手と互角の戦いを繰り広げる。石川はコートに両ひざをついた姿勢から2段トスを供給する渾身のプレーや鮮やかなパイプ攻撃、さらに圧巻の1枚ブロックで昨シーズンの得点王ニミル・アブデルアジズ(オランダ代表)を阻止してチームを鼓舞。ミラノは幾度となくチャンスを引き寄せるが、相手のサーブ力に屈して両セットを落としてしまう。
負けられない第4セット、石川が会場のサポーターを沸かせる。ロングラリーのなか右サイド寄りから逆サイドへ素早く移動し続けざまに跳んだブロックで再び二ミルの強打をシャットアウト。これで一体感を一段と高めたミラノは、緊迫した展開となった終盤を切り抜けフルセットへ持ち込む。だが、正念場で一気にギアを上げたモデナに底力を見せつけられて惜しくも敗戦。それでも、敢闘により大事な勝点「1」を手に入れた。
11得点(アタック9、ブロック2)を挙げ、試合を通して奮闘をみせた石川。現地解説者の元イタリア代表ジョルジョ・ゴルドーニ氏は、スピードとパワーが詰まったバックアタックが決まると、「これこそお手本」、「惚れ惚れする」と絶賛し、ブロックの脇を抜いたレフトからの豪快な一打には、「完璧以上」、「唯一のコースを突いた素晴らしい得点」とコメントして最上級のテクニックを称賛した。
石川は相手サーブに対応しきれなかった点を敗因としながら、「また前半戦とは違う戦いができたので、そこをプラスに捉えていきたい」と前向きにコメント。強豪との対戦を終え、「トップ4との戦いでは、1本2本、1点2点の差が(直接結果に)響いてくると改めて感じている」と明かしつつ、4強に迫るレベルアップを遂げていることを、「チームとしても個人としても感じているので、最後しっかり取り切るところまで戦っていきたい」と残るシーズンへ向け意気込みを示した。
5位争い真っただ中のミラノは今節を終えて暫定6位。同勝点で勝利数「1」上回る5位のモンツァは残り3試合だが、ミラノは6試合を残しており順位をあげる可能性は高そうだ。
ミラノは次戦、日本時間21日午前4時30分開始の後半第9節で降格が決定したコンサルRCM・ラヴェンナをホームで迎え撃つ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】7シーズン目のイタリアは「すべてが順調」。石川祐希がセリエA公式番組で想いを語る
【関連記事】イタリアで戦う石川祐希&西田有志の評価は?両チームの指揮官が言及「二人は似た特徴を備えている。優劣をつけがたい」
【関連記事】石川、西田、そして高橋ーーなぜエースたちはイタリアを目指すのか。先駆者・石川祐希の回答は?
【PHOTO】しなやかに舞う! 日本男子バレーが誇る“エース”石川祐希の厳選メモリアルフォトを一挙公開!
ミラノはチステルナ戦の勝利で連敗脱出を果たして5位に浮上。4位モデナとの勝点差を「6」としてこの日の対戦を迎えた。チーム念願のトップ4入りには、立ちはだかる4強の壁を撃破することが不可欠。コッパ・イタリア準々決勝で2位チヴィタノーヴァを倒し、首位ペルージャとの直近の対戦を肉薄する内容で終えて挑んだこの試合に石川は先発で出場した。
第1セット序盤に味方の好守を生かして自身最初の得点を挙げた石川は、フェイントの後に自身のレセプションからストレートを叩き込み2連続得点。さらに効果的なサーブと絶妙なディグで追加点を引き出し、ブロックアウトを狙った一打でリードを7点とする。終盤、リオ五輪金メダリスト、ブルーノ・レゼンデ(ブラジル代表)のサーブに苦慮して追い上げを許したミラノだったが、石川のディグがセットポイントを呼び込み逃げ切りに成功した。
第2、第3セットでもシーズン前半戦に完敗を強いられた相手と互角の戦いを繰り広げる。石川はコートに両ひざをついた姿勢から2段トスを供給する渾身のプレーや鮮やかなパイプ攻撃、さらに圧巻の1枚ブロックで昨シーズンの得点王ニミル・アブデルアジズ(オランダ代表)を阻止してチームを鼓舞。ミラノは幾度となくチャンスを引き寄せるが、相手のサーブ力に屈して両セットを落としてしまう。
負けられない第4セット、石川が会場のサポーターを沸かせる。ロングラリーのなか右サイド寄りから逆サイドへ素早く移動し続けざまに跳んだブロックで再び二ミルの強打をシャットアウト。これで一体感を一段と高めたミラノは、緊迫した展開となった終盤を切り抜けフルセットへ持ち込む。だが、正念場で一気にギアを上げたモデナに底力を見せつけられて惜しくも敗戦。それでも、敢闘により大事な勝点「1」を手に入れた。
11得点(アタック9、ブロック2)を挙げ、試合を通して奮闘をみせた石川。現地解説者の元イタリア代表ジョルジョ・ゴルドーニ氏は、スピードとパワーが詰まったバックアタックが決まると、「これこそお手本」、「惚れ惚れする」と絶賛し、ブロックの脇を抜いたレフトからの豪快な一打には、「完璧以上」、「唯一のコースを突いた素晴らしい得点」とコメントして最上級のテクニックを称賛した。
石川は相手サーブに対応しきれなかった点を敗因としながら、「また前半戦とは違う戦いができたので、そこをプラスに捉えていきたい」と前向きにコメント。強豪との対戦を終え、「トップ4との戦いでは、1本2本、1点2点の差が(直接結果に)響いてくると改めて感じている」と明かしつつ、4強に迫るレベルアップを遂げていることを、「チームとしても個人としても感じているので、最後しっかり取り切るところまで戦っていきたい」と残るシーズンへ向け意気込みを示した。
5位争い真っただ中のミラノは今節を終えて暫定6位。同勝点で勝利数「1」上回る5位のモンツァは残り3試合だが、ミラノは6試合を残しており順位をあげる可能性は高そうだ。
ミラノは次戦、日本時間21日午前4時30分開始の後半第9節で降格が決定したコンサルRCM・ラヴェンナをホームで迎え撃つ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】7シーズン目のイタリアは「すべてが順調」。石川祐希がセリエA公式番組で想いを語る
【関連記事】イタリアで戦う石川祐希&西田有志の評価は?両チームの指揮官が言及「二人は似た特徴を備えている。優劣をつけがたい」
【関連記事】石川、西田、そして高橋ーーなぜエースたちはイタリアを目指すのか。先駆者・石川祐希の回答は?