日本の精鋭たちが、文字通りのビッグマッチで珠玉の攻防を繰り広げた。

　２月20日、北京五輪のカーリング女子決勝が国家水泳センターで行なわれ、日本代表のロコ・ソラーレは、イギリスに３-10で敗戦。それでも史上初の銀メダルを手にした。

　４年前の平昌五輪の３位決定戦で対戦していた両チームは、序盤から緊張感のある攻防を繰り返していった。第１エンドにイギリスが２点を先制するも、日本も後攻となった第２エンドに１点を返す。

　ともに高いショット成功率を維持したなかで、イギリスが優位を築いていく。第３エンドはブランクエンド（０-０で終えるエンド）となるも、第４エンドに１点を加点。日本が後攻となった第５エンドには１点をスチール。着実に差を広げていった。
  　第６エンドに１点を返した日本だったが、２-４で迎えた第７エンドに４点を取られるビッグエンドを作られて大差をつけられてしまう。かたや一気に差をつけて精神的な余裕が生まれたイギリスは、手堅い試合運びで逃げ切りを図る。

　なんとか食い下がりたい日本だが、大量得点が狙えるシーンも創出した第８エンドを１点だけで終えてしまう。そして点差を詰められずに迎えた第９エンドに２点を加えられると、コンシードを宣言。惜しくも金メダルを手にできなかった。

　平昌五輪の３位決定戦で勝利していたライバルに、そのリベンジを許す形で歴史的な大一番に敗れた日本。それでも試合直後に相手に「Thank You（ありがとう）！」と握手を求め、笑顔で互いの健闘を称え合った彼女たちの姿は、負けても強く印象に残った。

構成●THE DIGEST編集部

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