2月20日の閉会式をもって北京五輪は幕を閉じる。17日間に渡るウインタースポーツの祭典は、悲喜こもごものドラマを生み出した。
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各国のアスリートたちがしのぎを削ったビッグイベントの終幕を前に、スイス紙『Der Bund』は、「最もクレイジーなオリンピックの物語」と銘打った特集記事を掲載。大会期間中に起きた様々な出来事を振り返っている。
選手の怪我や急激な変化を見せた気候などのトピックのなかで、同紙が「疑わしい理由によって、忘れられないものとなった」と選出したのが、去る2月7日に行なわれたスキージャンプ混合団体での失格騒動だ。
今大会から導入された同競技では、日本の高梨沙羅ら4か国5人の選手が、着用したスーツの規定違反という理由で失格となった。原因に関しては、女子選手を検査したアガ・ボンチフスカ氏によるチェック方法の急な変更や、男子選手の検査官であるミカ・ユッカラ氏による女子選手の検査への介入など、様々な指摘がされているが、いまだ明確な解明には至っていない。
1本目で失格を言い渡された高梨が涙ながらに2本目の跳躍に挑む姿は、世界中でクローズアップ。大きな波紋を広げた。そんなスキャンダルとも言うべき騒動について、『Der Bund』は「女子スキージャンプ史上で、最も重要な日だと言われるだろう。それは女子選手が男子選手と同じ種目で大舞台に立つことを許されたからであり、疑わしい理由によって何人もの選手が涙したからだ」と強調。そして、次のように振り返った。
「4強とも言われたドイツ、オーストリア、ノルウェー、日本の選手たちが、誤ったスーツを着ているとして失格を言い渡された。そのとき、日本のサラ・タカナシは泣き崩れ、ドイツのカタリナ・アルタウスも慰めようがないほどに涙した。2日前の個人戦で同じスーツを着ていたのは、全員が言った。『あのときは、何も問題なかったのになぜ?』」
最終的にスロベニアが金メダルを手にした同競技。しかし、失格となったアルトハウスが「FIS(国際スキー連盟)が、全てを台無しにした。何がしたいのかわからない」と悲痛な面持ちで訴えた騒動によって、後味が悪いものになってしまった感が否めない。同紙が「忘れることができないものとなった」と指摘するのも当然と言えるほどのショッキングな出来事だった。
構成●THE DIGEST編集部
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「4強とも言われたドイツ、オーストリア、ノルウェー、日本の選手たちが、誤ったスーツを着ているとして失格を言い渡された。そのとき、日本のサラ・タカナシは泣き崩れ、ドイツのカタリナ・アルタウスも慰めようがないほどに涙した。2日前の個人戦で同じスーツを着ていたのは、全員が言った。『あのときは、何も問題なかったのになぜ?』」
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構成●THE DIGEST編集部
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