専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

「過去の失望から立ち直った」カーリング英司令塔の地元メディアが“雪辱の金”を絶賛「全員が高いレベルでプレー」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.20

金メダルに輝いたカーリング英国代表。スキップのミュアヘッド(右端)を中心に精度の高いショットが光った。 (C) Getty Images

金メダルに輝いたカーリング英国代表。スキップのミュアヘッド(右端)を中心に精度の高いショットが光った。 (C) Getty Images

 4年越しの雪辱に、地元メディアも沸いている。

 2月19日、北京五輪の女子カーリング決勝が行なわれた。日本代表のロコ・ソラーレは、序盤から精度の高い英国のショットに苦戦。3-10で敗れたものの、史上初の銀メダルを獲得した。
 
 スコットランド紙『The Scotsman』もこの試合に注目。快勝した英国代表のパフォーマンスを振り返り、「4人全員が高いレベルでプレーし、日本チームを圧倒した」と絶賛。また、地元出身のスキップであるイブ・ミュアヘッドについて、「リーダーシップと目的意識を持ったプレーで、ついに金メダルを手にした」と高い評価を与えた。
 
 平昌五輪の3位決定戦でもロコ・ソラーレと対戦した司令塔。その際は、最終エンドのラストショットのミスでメダルを逃しており、今大会でリベンジを果たした形となった。
 
 平昌大会以前から慢性的な股関節炎に苦しみ、大会後には手術を経験。復帰後、チームメンバーを変えて挑んだ昨年5月の世界選手権でも8位と低迷した。北京の切符を掴んだのも、ラストチャンスの五輪最終予選というギリギリのタイミングだった。

 ミュアヘッドにとって、まさに苦難の連続だったこの4年間。苦しみぬいた末での栄光に、同メディアは「股関節の手術や過去の失望から立ち直り、この瞬間にたどり着いたのだ」と賛辞を送っている。
 
 さらに、司令塔と共に戦い抜いたリード、セカンド、サードの3人にも言及。そのプレーぶりを、「予選は決して楽なものではなかったが、北京では大事なところでギアが上がり、決勝では力強いパフォーマンスでミュアヘッドをサポートした」と評価した。
 
 リードのヘイリー・ダフが加わったのは世界選手権の後。また、3人はいずれも五輪未経験だった。メンバーが揃ってからわずか9か月での世界一という快挙を、同メディアは以下のように讃えている。
 
「3人がオリンピックデビューを果たしたばかりであることを考えると、この女性グループの偉業はより印象的なものになった」
 
 4年間経験値を積み重ねたロコ・ソラーレとは対照的に、紆余曲折を経て、頂点に上り詰めた英国代表。最終日にして、今大会唯一の金メダルを母国にもたらした。

構成●THE DIGEST編集部

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号