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「なぜ我々が罰せられるのか?」消えたメダル授与式について米選手が怒り!「チームの代表として言いたい」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.20

クニエリム(左)とフレイジャー(右)は、メダル授与式の実施を求めた。(C)Getty Images

 まもなく閉幕を迎える北京五輪。17日間で数々のドラマが繰り広げられたが、そのなかでも世界に大きな波紋を広げたのが、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシアオリンピック委員会=ROC)を巡るドーピング問題だろう。

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 大会期間中に浮上した同騒動の影響によって、ROCが金メダルに輝いた団体戦のメダル授与式はいまだ実施されていない。この対応に対して、銀メダルを獲得したアメリカ代表の選手らが提訴していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2月20日にその訴えを却下している。

 この発表がなされる前にも、怒りを露わにしていたのが、ペアスケーティングのアレクサ・クニエリム&ブランドン・フレイジャー(アメリカ)だ。2月19日のインタビューで「我々のどこが表彰に値しないというのだろうか?(クニエリム)」と問いかけたという。米メディア『Around the Rings』が報じている。
 
 さらに、クニエリムは「我々が何をしたというのか?なぜ、何もやっていない我々が罰せられるのか?」とコメント。フレイジャーも「チームの代表として言いたい」と前置きしたうえで、「みんなの頑張りを称えるためにも、メダル授与式を行なってほしい」と訴えた。

 CASが今回の裁定を下した理由はまだ説明されておらず、数日中に詳細が発表されるとのこと。混乱状態が続いている印象のフィギュアスケート界だが、はたして今後はどのような展開となるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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