悔しさが残るファイナルだった。それでも、日本中の誰もが称える銀メダル獲得だ。
現地2月20日、北京五輪は大会最終日を迎え、女子カーリングの決勝が開催された。日本のロコ・ソラーレは英国との大一番を果敢に戦ったが、最後は第9エンドにコンシードを宣言して3-10で敗北。初の頂点には届かなかったものの、前回・平昌五輪に続く2大会連続でのメダル奪取となった。
【北京五輪PHOTO】表彰式で弾けた笑顔! 銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」の厳選フォトをお届け!
対戦した英国は4年前の3位決定戦でも対戦した好敵手。当時もスキップを務めていたのがイブ・ミュアヘッドで、自身のラストショットを失敗してメダルを逃した。英国内で批判に晒されて精神的にも追い詰められ、自問自答を繰り返した日々。日本との再戦となった決勝を前にしても、31歳のスコティッシュは「信じられないほど辛かった。あのショットはいまでも私を悩ませている」と語るほどだった。
選抜制の英国代表にあって、チームメイトとのコンビネーション構築など突貫工事で強化が進められ、ミュアヘッドは自身の怪我とも向き合いながら、なんとか昨年末の世界最終予選を突破した。そしてついに4年越しのリベンジを果たして、悲願の金メダルを手にしたのだ。セレモニーで国歌が流された際には、目を真っ赤にはらして感動を噛み締めた。
メダリスト会見に臨んだミュアヘッドは、「まだ現実とは思えない。この5人のメンバーで勝てたことがなにより嬉しい」と語り、「4年前のこと? これで忘れられるかもしれない」と言って笑みを浮かべた。
そして、ロコ・ソラーレに向けては最大級の賛辞を贈った。
「私はチーム日本が大好き。一緒に戦っていて本当に楽しいし、あのようにアイスの上で笑顔を絶やさず、楽しんでプレーすることって、カーリングという競技にとっても素晴らしいことだと思うから」
素晴らしいメッセージを受け取った日本のスキップ、藤澤五月は「ジュニアの頃に出た世界選手権で2回とも優勝したのがミュアヘッドのチームでした。すごく憧れの選手だったんです」と明かし、「(英国は)環境が似た立場で4年間を過ごしたチームで、大好きなチーム。認め合ったチームと決勝で戦えて、すごく感謝しています」と返した。
さらにミュアヘッドは「平昌では負けたけど、彼女たちがメダルを獲れて嬉しかった」とも振り返り、「今回は一緒に表彰台に立てて良かった。これもすべて、彼女たちの努力の賜物。私たちもすごくハッピーよ」と、最後まで褒めたおしだった。
構成●THE DIGEST編集部
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現地2月20日、北京五輪は大会最終日を迎え、女子カーリングの決勝が開催された。日本のロコ・ソラーレは英国との大一番を果敢に戦ったが、最後は第9エンドにコンシードを宣言して3-10で敗北。初の頂点には届かなかったものの、前回・平昌五輪に続く2大会連続でのメダル奪取となった。
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対戦した英国は4年前の3位決定戦でも対戦した好敵手。当時もスキップを務めていたのがイブ・ミュアヘッドで、自身のラストショットを失敗してメダルを逃した。英国内で批判に晒されて精神的にも追い詰められ、自問自答を繰り返した日々。日本との再戦となった決勝を前にしても、31歳のスコティッシュは「信じられないほど辛かった。あのショットはいまでも私を悩ませている」と語るほどだった。
選抜制の英国代表にあって、チームメイトとのコンビネーション構築など突貫工事で強化が進められ、ミュアヘッドは自身の怪我とも向き合いながら、なんとか昨年末の世界最終予選を突破した。そしてついに4年越しのリベンジを果たして、悲願の金メダルを手にしたのだ。セレモニーで国歌が流された際には、目を真っ赤にはらして感動を噛み締めた。
メダリスト会見に臨んだミュアヘッドは、「まだ現実とは思えない。この5人のメンバーで勝てたことがなにより嬉しい」と語り、「4年前のこと? これで忘れられるかもしれない」と言って笑みを浮かべた。
そして、ロコ・ソラーレに向けては最大級の賛辞を贈った。
「私はチーム日本が大好き。一緒に戦っていて本当に楽しいし、あのようにアイスの上で笑顔を絶やさず、楽しんでプレーすることって、カーリングという競技にとっても素晴らしいことだと思うから」
素晴らしいメッセージを受け取った日本のスキップ、藤澤五月は「ジュニアの頃に出た世界選手権で2回とも優勝したのがミュアヘッドのチームでした。すごく憧れの選手だったんです」と明かし、「(英国は)環境が似た立場で4年間を過ごしたチームで、大好きなチーム。認め合ったチームと決勝で戦えて、すごく感謝しています」と返した。
さらにミュアヘッドは「平昌では負けたけど、彼女たちがメダルを獲れて嬉しかった」とも振り返り、「今回は一緒に表彰台に立てて良かった。これもすべて、彼女たちの努力の賜物。私たちもすごくハッピーよ」と、最後まで褒めたおしだった。
構成●THE DIGEST編集部
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