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「ビンドゥンドゥンをゴミ箱に捨てた!」怒れる中国側に韓国の北京五輪銀メダリストが“分かりやすく”潔白を主張!

THE DIGEST編集部

2022.02.25

お騒がせ行動で脚光を浴びたチャ・ミンギュ。表彰式では確かにビンドゥンドゥンを手にしていたが……。(C)Getty Images

お騒がせ行動で脚光を浴びたチャ・ミンギュ。表彰式では確かにビンドゥンドゥンを手にしていたが……。(C)Getty Images

 北京五輪を通して世界中のスポーツファンを虜にしたのが、パンダを模した大会マスコットの「ビンドゥンドゥン」だ。その公式グッズは各会場でもネット上でも飛ぶように売れ、大会に出場した選手たちでさえ入手困難に陥るなど、中国国内ではちょっとした社会現象となった。
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 そんななか、中国側のネットユーザーたちが怒りを露わにしたのが、ビンドゥンドゥンの“ポイ捨て事件”である。

 事の発端は、2月12日に行なわれたスピードスケート男子500メートルのレース後だ。中国人ボランティアが男子選手たちの控室を清掃していた際、ゴミ箱に捨てられたビンドゥンドゥンのグッズを発見。メダリストたちに与えられる記念品であるため、投棄した選手は限定される。

 ボランティアが中国版ツイッター「ウェイボー」にその画像を掲載すると一気に拡散。怒涛の犯人探しが始まり、ひとりの選手への疑惑が浮上した。500メートル決勝で五輪レコードを叩き出した高亭宇(中国)に次ぐタイムで銀メダルを獲得した、韓国のチャ・ミンギュだ。

 中国メディアやネットユーザーによると、表彰式ではマスコットを手にしていたチャ・ミンギュが、記者会見ではそれを持参していなかったという。他のメダリスト2選手は机の上に置いていたため、一度控室に戻った際に捨てたのだと断定されてしまう。そこからは非難の嵐だ。

 もちろん、伏線があった。ショートトラック競技を巡る疑惑のジャッジで、大会序盤から韓国と中国の間ではメディアとファンを巻き込んだ大舌戦が繰り広げられていたが、その状況下で、チャ・ミンギュもまた反感を買う行動に出ていたのだ。先述の表彰式で壇上に上がる前に、その床を2度ほど手で払う不可解な仕草を見せたのである。

 2018年平昌五輪では、カナダ代表の選手たちが判定への不満を示す意味で同様のアクションを起こしており、この行為が「挑発的だ」「審査員のせいにするな!」「銀メダルが剥奪されてもおかしくない」など、中国側から猛バッシングを浴びた。チャ・ミンギュ自身は「あくまで尊敬の念を込めた行為だった」と否定したが、焼け石に水だ。
 

 そして2月24日、今回のビンドゥンドゥン投棄疑惑に対して、チャ・ミンギュがインスタグラムで回答した。平昌五輪で授与された白い虎のマスコット「スホラン」と並んで座る、ビンドゥンドゥンの画像を掲載。「かわいい」の一文を添えて、自分は捨てていない、大事に保管していると暗にアピールしたのである。

 これを受けて韓国全国紙『東亜日報』は「なんの証拠もないのに犯人扱いされたチャ・ミンギュが、分かりやすく無実を主張した」と報じたが、はたしてこの画像だけで中国側が納得するだろうか。また新たに物議を醸しそうである。

構成●THE DIGEST編集部

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