格闘技・プロレス

7年ぶりの対決も「小さくなったな」とポツリ。内藤哲也が“元相方”裕二郎を一蹴!「また俺の視界に入ってくればいい」【新日本】

THE DIGEST編集部

2022.03.03

正々堂々と立ち向かおうとした裕二郎(右)。しかし、この時に元相方が画策した狙いを内藤(左)は見抜いていた。(C)新日本プロレス

 3月1日、新日本プロレスは日本武道館で春の最強戦士決定トーナメント『ニュー・ジャパン・カップ2022』(NJC)開幕戦を開催。今年は旗揚げ50周年を記念して、史上最多の48選手が出場(エントリーされている飯伏幸太、天山広吉は負傷欠場により不戦敗)。これまで参戦してこなかったシングル王者もエントリーしている。

 この日は、ロス・インゴベルナブレスの内藤哲也と、かつてタッグチーム"NO LIMIT"として活動していた高橋裕二郎との対決が実現。両者のシングルは、内藤がメキシコから戻って"制御不能なカリスマ"となってからは今回が初となる。

 本来なら昨年の『G1クライマックス』で、ひさびさの顔合わせを果たすはずだったが、開幕戦でケガを負った内藤が以降の公式戦を欠場したため、流れていた。

 そんな試合は、思わぬ展開を見せる。かつてのパートナーを意識したのか、裕二郎が"クリーンファイト"を見せたのだ。終盤には「H.o.T」の仲間であるEVILとSHOが乱入するも、ここで裕二郎は見方たちに下がるように要求する。

 だが、一連の振る舞いは裕二郎の"三味線"だった。油断したスキをついて、内藤にだまし討ちのローブローをお見舞いすると、ケインで殴りかかる。だが、これをなんとか切り抜けた"元相方"は逆に急所蹴りを叩き込むと、エプロンのSHOを突き飛ばし、最後はジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪取した。

 試合後、勝者を急襲したEVILが、渾身のEVILを仕掛けようとするが、内藤は危なげなく回避して、急所蹴りを炸裂。悶絶するEVILを尻目にバックステージへと引き上げていった。

 バックステージで内藤は、「ひさびさに高橋裕二郎を感じましたよ。若手時代を一緒に過ごし、一緒に海外遠征に出た、2年先輩の高橋裕二郎。当時は、彼の背中がすごく大きく感じてたよ。それがいつの間にか、小さく見えてしまい、そして視界に入らなくなってしまった」とポツリ。そしてこう続けた。

「俺は今の高橋裕二郎を否定するつもりはない。だって、アレが今の彼なんでしょ? なら、自分の信じた道を突き進めばいいよ。そして、また俺の視界に入ってくればいいかな。アミゴ・パサード(昔の友達)。俺にとっては、外すことのできない人物なんでね。またシングルマッチで向かい合えるその日を、楽しみにしてるぜ。カブロン!」

 一方の裕二郎は股間を押さえながらも、床に座り込むと「チクショー! あともう少しだったのによぉ。内藤、覚えてるか? 昔はよぉ、相手のこと一緒にベルトでぶん殴ったりよぉ、一緒に悪さしたよな。思い出せよ。内藤ちゃん、また一緒に、あ、来るか? HOUSE OF TORTUREに。また一緒によぉ、悪いことしようぜ! な!」とまさかのH.o.Tに勧誘をする始末だった。

 このまま裕二郎が引き下がるとは思えないだけに、この続きはいずれ見られるだろう。

◆新日本プロレス◆
『ニュー・ジャパン・カップ2022』
2022年3月2日
東京・日本武道館
観衆 2007人
▼ 『ニュー・ジャパン・カップ2022』1回戦(30分1本勝負)
○内藤哲也(18分11秒 ジャックナイフ式エビ固め)高橋裕二郎●
※内藤が1回戦突破

文●どら増田

【動画】内藤が裕二郎を難なく粉砕! 7年ぶりのシングルマッチをチェック
NEXT
PAGE
【動画】内藤が裕二郎を難なく粉砕! 7年ぶりのシングルマッチをチェック