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格闘技・プロレス

ベラトール王者も祖国ウクライナのために帰国!ロシアの侵攻に「本当に恐ろしいことが起きている」と怒り

THE DIGEST編集部

2022.03.01

ベラトールで文字通り敵なしの強さを誇っているアモソフは、祖国のために立ち上がった。(C)Getty Images

ベラトールで文字通り敵なしの強さを誇っているアモソフは、祖国のために立ち上がった。(C)Getty Images

 激しいロシア軍による侵攻に、ウクライナ格闘界の猛者が怒りを滲ませている。

 現地時間2月26日、米総合格闘技団体「Bellator」のヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)は、自身のインスタグラムを更新。「俺は自分の国を愛している」と記し、投稿した動画内で「俺はまだ生きている」と悲痛な想いを訴えている。
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 現在28歳のアモソフは世界屈指のMMAファイターだ。2012年にプロデビューを飾って以来、元UFC世界ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)の29戦全勝に次ぐ26戦全勝を維持。昨年6月に行なわれたドウグラス・リマ(ブラジル)とのウェルター級タイトルマッチでは、グラウンド戦で圧倒して3-0の判定勝ちを収め、王座についた。

 今年5月には防衛戦を予定していたウクライナ屈指の戦士だが、国内の状況について「これは実際の戦争だ。ロシア軍がウクライナに攻めていること、いまだに信じようとしないやつらが俺には理解できない。俺はこの目と見て、この耳でしっかりと聞いている。本当に恐ろしいことがここで起きているんだ」と主張。そのうえで、「俺はできる限り自分で、この国を守りたい」と防衛隊参加の意思を表明した。

「おそらく多くの人たちは、俺が逃げ、隠れていると思っているかもしれない。そうではない。俺は家族を連れて、安全地帯に一度避難をしてから、ここ(ウクライナ)に戻ってきた。できる限り、この手で国を守るためだ。ロシアが、俺たちの家に押し入り、戦争を始めた。それによって罪のない人たちや、女性や子どもたちが、多く亡くなっている。だから、俺たちがこの国を守らなければいけない」
 
 さらに「友よ、俺たちは成功する。なぜなら、俺たちの背後には真実があるからだ」と語り、「ロシアからこの動画を見ている人たちへ挨拶したい」とロシア側へのメッセージを送った。

「テレビに映し出されるものしか、あなたは見ないかもしれない。だが、それは真実ではない。俺があなたたちなら、そんなニュースは見さえしないと思う。これだけは言わせてくれ、俺たちは本当の戦争の真っ只中にいるんだ」

 ウクライナの格闘界では、ボクシングのオレクサンドル・ウシクやワシル・ロマチェンコなどが相次いで帰国。軍隊への参加とともに、祖国の悲惨な状況を訴え続けている。そんな彼らの切実に求めている世界平和が実現するのを願ってやまない。

構成●THE DIGEST編集部

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