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モータースポーツ

合同テストで好パフォーマンスのアルファタウリに専門メディアの見解は?2年目の角田は「ミスの余地はない」と酷評

THE DIGEST編集部

2022.03.03

合同テストでは好感触を掴んだアルファタウリの角田。勝負の2年目が間もなく始まる。(C)Getty Images

合同テストでは好感触を掴んだアルファタウリの角田。勝負の2年目が間もなく始まる。(C)Getty Images

 先月、バルセロナで実施された3日間の合同テストでは、各チームの2022年型車がコース上でお披露目され、多くの周回を重ねた。

 このカタロニア・サーキットでの各車のパフォーマンスから、各国のメディアは様々な評価を下しているが、アルファタウリに対しては概ねポジティブな見方が多いようだ。英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』はランク付けでは6位としたものの、「非常にバランスが取れており、安定性もあり、ドライバーは正確なコーナリングがしやすいだろう」と記している。

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 スペイン・メディアの『CAR AND DRIVER』も「イタリア・ファエンツァのチームは、2月23日からのテストで好感触を掴んだ。多くのリファレンスが、フランツ・トストが率いるチームが2022シーズンも、昨季同様の可能性を秘めていることを表わしている」として、やはり明るい展望を示した。

 続けて同メディアは、このチームの両ドライバーにも言及し、「レッドブルの姉妹チームで4年目を迎えるフランス人、ピエール・ガスリーは今季も再び“メインチーム”に戻る(レッドブル再昇格)ための試験に臨む。そして、煮え切らない2021年を終えて2年目を迎えた角田裕毅も、F1での彼の将来を決する最終評価を受ける。2022年はアルファタウリの両ドライバーにとって、運命のターニングポイントになる」とした。

「今季、チャンピオンシップで初めてトップ5に入ることを望んでいる」とフランスの新興メディア『Moyens』は報じたが、合同テストの最終日にはガスリーが40周目でバリアに突っ込んでセッションを強制的に終え、午後の重要な雨におけるテストに参加できなかったとマイナス面も伝えた。そしてチームにとっても、角田にとっても「より良く車を理解するための時間が失われた」と指摘した。
 
 しかし、それでも「アルファタウリは、合同テストにおいては、最高のパフォーマンスを発揮する中段争いのチームのひとつだった。最初の2日間で多くの点をカバーし、『AT03』の改善とさらなる開発に役立つ膨大な量のデータを収集できた。コース上でトラブルが発生しなかったことも、今後に向けて安心感をもたらした」と、最初の2日間で合計268周を走った取り組みを高く評し、さらに以下のように続けている。

「もうひとつ、このチームにとって良かったのは、コース上での両ドライバーのパフォーマンスだ。角田は最初の走行で十分にコースを周回(121周)して全体の7番手のタイムを計測し、ガスリーは翌日に2番手につけた。うまくいけば、バーレーンでのテスト(3月10~12日)を終えた時、彼らの車はさらに強力なものとなっていることだろう」

 一方、フランスのF1専門メディア『Tout F1』は、角田について「2021年が彼にとって比較的穏やかなものだったとしたら、2022年は大きなプレッシャーがかかるシーズンとなることは間違いない。多くの落とし穴が待ち受けていたルーキーシーズンでハードな時を過ごした彼は、2年目で巻き返しを図るが、ガスリーをチームメイトとする状況で、角田にミスの余地はない」と、日本人ドライバーにとっては試練の時であることを強調した。

 チーム首脳も合同テストで手応えを掴んだことを認めながらも、同時に「開幕戦のバーレーンで予選を迎えるまでは、どうなるか分からない」とも語っている。残りの期間でどれだけの的確な準備を整えられるか、要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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