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角田裕毅、新車AT03の「印象はポジティブ」と好感触!チームTDは「早急な進化が期待できる」と自信

THE DIGEST編集部

2022.02.24

角田は今季このニューマシンで、どんな走りを見せてくれるのか。(C)Getty Images

角田は今季このニューマシンで、どんな走りを見せてくれるのか。(C)Getty Images

 F1は2月23日からスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで1回目の合同テスト(2回目は3月10~12日にバーレーンで実施予定)をスタートさせたが、それに先立ってアルファタウリがイタリア・ミサノで2022年型マシン「AT03」のシェイクダウンを行なった模様を動画等で公開している。

【関連動画】新車「AT03」をお披露目!アルファタウリが公開したバルセロナでの合同テストの様子

 2月14日にAT03を公開した同チームは、PR用の撮影のために条件付き(距離制限100kmで特別タイヤを装着。実施は2回まで)で新車の使用が許される「フィルミングデー」を利用して走行を実施。ピエール・ガスリーと角田裕毅の両ドライバーが参加し、雨のコースでステアリングを握った。

 フロントノーズの幅が広さやウイングの形状など、発表会の時とは幾らか違いが見られたミサノでのAT03について、ガスリーは「昨季までの車とは全く異なるが、コースが1日中濡れていて滑りやすい状況の中でも、リアの感覚は良好だった。新しい車なので、発見がたくさんある。我々はこれからバルセロナに行き、ここでの走行を最大限に活かすため、やるべきことがたくさんある」と印象を明かしている。

「この新世代の車が、コースでのショーを助け、観客だけでなく、我々ドライバーにとっても、レースをよりエキサイティングなものにしてくれることを心から願っている」とも語ったガスリーは、チームが公開した動画の中では「車は全く新しいものに変わったが、我々にはシーズン開幕までに6日間しかテストの機会がない」と準備時間の少なさを指摘しながらも、「個人的には次の勝利を挙げたい」と2020年イタリア・グランプリ以来の2勝目を目標に掲げた。
 
 一方、角田は「走行距離は限られていましたが、AT03に乗っての印象はとてもポジティブなものでした。今後はテストを利用して、新車への信頼を高めながら、できるだけ多くのことを学び、エンジニアに適切なフィードバックを提供したいと思います。そして、バーレーンでの開幕戦に備えたいです」とコメント。動画では「車を可能な限り進化させることが第一」とし、個人としては「自信の確立」を重点に置いている語った。

 チームのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、「車を理解し、改善するための長い旅のスタートだ。新たな空力面でのレギュレーションに対応するために、多くのチャレンジを試みた。空力のコンセプトがグランドエフェクトへの大きく変わり、フロアは全く新しいものに変わった。今は学びと再検討を継続して行なっている最中だ。しかし、明確なフィードバックを得られており、早急に進化していけると期待している。我々の目標はチャンピオンシップで5位に入ることだ」と意気込んでいる。

 一方、フランツ・トスト代表は「新しいF1の時代の到来であり、最初の印象はポジティブなものだった。ガレージから初めて車が出てくるのを見た時は興奮した。コース上で、我々がどれだけコンペティティブかどうかを知ることができる」と語った。

 彼はまた、「我々にはガスリーというF1でもベストの部類に入るドライバーと、2年目を迎える角田がいる」とドライバーにも言及し、特に前者に対しては「ピエールは毎年進歩を続けており、昨季はセットアップにおいてリーダーとなり、彼は常に正しかった」として高い期待を寄せている。

 これらチームとしてのパッケージが、最初の合同テストでどのような感触を掴むのか、非常に興味深い。なおバルセロナでは、23日が角田、24日がガスリー、そして25日は午前にガスリー、午後に角田が走行を担当する。

構成●THE DIGEST編集部

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