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「誰もスポーツ市民権を変えたりしない!」露フィギュア連盟会長が“ロシア除外”に直面する選手たちの想いを代弁!?

THE DIGEST編集部

2022.03.04

北京五輪でワンツーフィニッシュを飾ったシェルバコワ(右)とトゥルソワ(左)。両選手とも2週間後の世界選手権には出場できなくなった。(C)Getty Images

北京五輪でワンツーフィニッシュを飾ったシェルバコワ(右)とトゥルソワ(左)。両選手とも2週間後の世界選手権には出場できなくなった。(C)Getty Images

 ロシア軍のウクライナ侵攻が激化するなか、スポーツ界はロシアとベラルーシに対する締め出しを強化している。

 IOC(国際オリンピック連盟)を筆頭に、FIFA(国際サッカー連盟)やISU(国際スケート連盟)といった各競技団体が続々と独自の制裁案を発表。ロシア側は政府高官を含めて断固反対の声明を押し出し、「スポーツと政治を混同するな」「選手たちに罪はない」など反論を展開しながら、CAS(スポーツ仲裁裁判所)への提訴をほのめかす動きも見られる。

 そんななか、大きな注目を集めているのがFFKKR(ロシア・フィギュアスケート連盟)のリアクションだ。3月21日にフランス・モンペリエで開幕する世界選手権の参加資格をはく奪され、次のように怒りの声明を公式ホームページに掲載した。

「我々は今回の決定が差別的なものであると確信している。IOCの基本理念からも根本的に矛盾しているだろう。不幸にも今回の決定が明らかとしたのは、スポーツが完全に政治の道具に成り下がり、ダブルスタンダードを示すものになったという事実だ」
 

 そして現地3月3日、FFKKRのアレクサンデル・ゴルシュコフ会長が口を開いた。ロシア・メディア『Sport24』の取材に応え、記者に「選手たちがスポーツ市民権(国籍)を変更する可能性はあるか?」と問われ、きっぱりと以下のように答えた。

「あり得ないよ。ロシアのフィギュアスケート代表チームの誰からも、スポーツ市民権を変えたいなんて言葉は聞いていない。現在の情勢下にあっても、誰もそんな衝動には駆られてなどいないと断言する。我々としてはアスリートとコーチたちを保護しつつ、現状を打破するためのあらゆる手段を講じていくだけだ」

 さらにゴルシュコフ会長はロシア通信社『RIA Novosti』にもコメントを寄せ、「ロシア国内の他競技団体と連携して、この差別的な裁定に対して具体的な行動を起こすと決めた。まだ明確なことは話せないが、我々の団結は固く、弁護士団が対応策を検討している」と明かした。

構成●THE DIGEST編集部

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